いつまでも吉田麻也に頼ってはいられない 冨安健洋の相棒となるドイツで成長する大器

ドイツで成長を続ける板倉 photo/Getty Images

森保一監督の起用に注目だ

日本サッカー協会はワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選を戦う27名の日本代表を発表した。怪我明けの大迫勇也招集は意外だったが、ベルギーで好調を維持する三笘薫や、国内を制した川崎フロンターレから3名招集されるなど、旬の選手を呼んだ印象だ。

そんな日本代表は11日にベトナムと、16日の深夜にオマーンと対戦することになっているのだが、ベトナムはある程度、余裕のある相手か。

アジア最終予選グループステージは第4節までが終了しており、ベトナムは4敗と最下位だ。失点もワーストの10点であり、日本が優位に試合を進められると予想できる。

であれば、今後の最終予選に向けて初招集の三笘や旗手怜央など試したい人材は多いが、センターバックで不動の地位を築く吉田麻也を脅かすことのできるDF板倉滉の抜擢に期待したい。

三笘、旗手らと同じく川崎で育ちプレミアの強豪マンチェスター・シティへ移籍した板倉。残念ながらイングランドでの出番は得られていないが、オランダで経験を積むと今季からドイツ2部のシャルケに加入している。既にシーズンが始まった状態で移籍したものの3バックの中央で出場機会を得ており、勝利したディナモ・ドレスデン戦では3回の空中戦勝利に加え同じく3回のタックル成功を記録するなど守備者として勝利を掴んだ。後方からの配球も問題なく行えており、現代型CBに成長している。186cmとサイズもあり、冨安健洋と共に替えの利かない吉田に代わる存在としてベトナム戦で経験を積みたい。

また、板倉をCBに置くことで冨安のサイドバック起用もオプションの一つとなるだろう。CBを本職とする選手だが、アーセナルでは右SBとして高い評価を得ている。酒井宏樹も良い選手だが、冨安の攻撃参加も見てみたいところだ。

現状は冨安・吉田コンビで問題ないのだが、万が一怪我などがあれば代役を立てる必要がある。初戦は冨安欠場から植田直通を起用したが、存在感は見せられておらず、ここは24歳板倉に託してみるべきか(データは『WhoScored.com』より)。

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