サリバだけではない“レンタル組”の有望株 アーセナルに続々出てくる若手DF

ロス・カウンティで着実な成長を見せているクラーク photo/Getty Images

スコットランドで奮闘する20歳にも注目すべし

来季、アーセナルの最終ラインはさらに強固なものとなる。少し気は早いかもしれないが、現時点ですでにそんな期待を抱いているファンは多いだろう。2021-22シーズンもガブリエウ・マガリャンイスにベン・ホワイト、冨安健洋、キーラン・ティアニーといった選手たちを中心として魅力的な守備陣を形成している同クラブだが、来季はそこへウィリアム・サリバも帰ってくることとなる。現在レンタル先のマルセイユで着実に成長を続ける有望株も加われば、アーセナルにとってはまさに“鬼に金棒”。最終ラインのレベルはもう一段階上のレベルへと到達するはずだ。

しかし、来季を見据えるうえでアーセナルが注目すべきレンタル中のDFはほかにもいる。サリバが武者修行組のなかで圧倒的なパフォーマンスを披露しているのは間違いないが、今季スコティッシュ・プレミアシップのロス・カウンティへ向かったハリー・クラーク(20)も興味深い逸材なのだ。

今季はここまでのリーグ戦で8試合に出場し、ロス・カウンティでセンターバックの定位置を獲得しているクラーク。チーム自体はリーグで最下位と苦戦を強いられてはいるものの、同選手の個人的なパフォーマンスは非常にポジティブだ。データサイト『SofaScore』によると、クラークが第9節終了時点で記録しているデュエル勝率は、勝利数50回以上をマークしているDFの中でリーグ最高値となる69.74%(76回中53回勝利)。身長180cmとそこまで上背はないが、リーグトップレベルの空中戦(勝率:73.58%)での強さを武器に特別な輝きを放っている。
今季開幕前のプレシーズンマッチでも、一発目の試合ではミケル・アルテタ監督にCBの一角として抜擢されていたクラーク。素材は確かなものを備えているはずで、この調子で経験を積めばそう遠くない未来にアーセナルの最終ラインでレギュラー争いに加わることも可能か。まだ粗削りな面も垣間見えるが、サリバにも負けぬ勢いで成長しているアーセナルのレンタル戦士。ハリー・クラークという若者の名を、今から覚えておいて損はない。

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