江坂&小泉が生み出すスムーズな攻撃 浦和新加入組が見せる可能性

小泉佳穂と共に浦和の攻撃をけん引した江坂任 photo/Getty Images

息の合ったコンビネーションは強力だ

先日行われたJリーグ杯の準々決勝。浦和レッズ対川崎フロンターレの一戦は1-1のドローとなり、決着は5日に予定されている第2戦に持ち込まれることになった。浦和としてはリーグ戦で5失点を喫しており、借りを返せそうな試合ではあったが、後半に追い付かれてしまった。

そんな浦和だが、この試合では[4-2-3-1]を採用しており、1トップの江坂任とトップ下の小泉佳穂のコンビネーションが随所で光っていた。攻撃に転じる際は小泉が高確率でフリーとなってボールを受けており、簡単に川崎陣地に進入できている。江坂はFWのような動きは少ないが展開力がずば抜けている。後方からの組み立てを江坂、小泉の2人で行いチャンスを生み出すため、攻撃が非常にスムーズであった。それもあってか、長い時間攻められることなく、川崎を押し返して戦えていた。6月に加入した江坂だが、小泉の怪我もあり、同時起用されることは今までなかった。が、2人の息のあった連携は素晴らしく、川崎とすれば非常に厄介な相手であったことは間違いないか。

また、守備時は江坂と小泉が前線に並ぶ[4-4-2]のような形で相手にプレッシャーを掛けている。どの選手もサボることなく守備を行い、先制点の場面では小泉のプレスをかわした相手から江坂がボールを奪っており最後は関根貴大がゴールを決めた。完璧に崩したわけではないが、こういった相手のミスを確実にゴールに繋げられるチームは強い。普段は9番に入るキャスパー・ユンカーは、ここまでの積極的な守備は見せられておらず、リカルド・ロドリゲス監督はどう彼らを共存させるのか気になるところだ。

今季新加入組の2人が攻撃の軸となっている浦和。この試合の出来からも今後は江坂と小泉の同時起用が多くなることが予想でき、非常に楽しみだ。

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