センターバックのミスから失点 開幕から不安の残るレアルの守備事情

今季はミリトンへの仕事量も増えることになりそうだ photo/Getty Images

実力者を獲得したいが……

今夏の移籍市場でセルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランを放出したレアル・マドリード。世代交代ともいえるこの放出だが、クラブは新しいセンターバックを獲得する様子もなく、パリ・サンジェルマンのキリアン・ムバッペにご執心のようだ。

そんな苦しい台所事情のレアルだが、今夏の移籍市場で獲得したのはダビド・アラバのみとなっている。ワールドクラスの左サイドバックの加入は大きく、彼がセンターバックを務められる点も心強い。それでも、少し戦力は足りないか。

ラモス、ヴァランが抜け、次にレアルの守備陣を引っ張る存在になるのはブラジル代表のDFエデル・ミリトンだ。23歳と若い選手だが、昨季はCLでも出場機会を得ており、ベスト4に貢献している。

今季は2名のセンターバックが抜けたことからミリトンへの期待は大きくなっている。リーガ開幕戦であるアラベス戦ではナチョ・フェルナンデスとコンビを組んだミリトン。後方から組み立てに参加しており、悪くない立ち上がりを見せていたが、対人での守備などミスが目立ちまだまだ安定性に欠けていると感じられる。

特にミスが目立ったのは後半でのPK献上か。ルーズボールの処理で後ろのGKティボー・クルトワへ預けようとしたところパスが短くなり、その流れからクルトワがファウルを取られてしまった。既に3点差が付いており、勝敗を変えるようなミスではなかったが、今後は絶対に犯してはならない失敗だ。

このように懸念されていたセンターバックにミスが見られたレアル。報道を見ても、今後新たなセンターバックの獲得はなく、少なくとも冬の移籍市場までは既存戦力で戦うことになるだろう。ミリトン、ナチョ、アラバ、若手のヘスス・バジェホと4名の戦力はいるが、誰かが欠けるようなことがあれば苦しいか。

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