ロナウド?それともディバラ? 怖さがないユヴェントスのFK問題

ユヴェントスに加入してからはなかなかFKが決まらないロナウド photo/Getty Images

アッレグリ監督が明かしたヒント

昨季、ユヴェントスのセリエA連覇がついにストップした。それどころか、チャンピオンズリーグ出場圏内ギリギリの4位と、予想以上の苦戦を強いられたのだ。再招聘されたマッシミリアーノ・アッレグリ監督のもとで、新シーズンへ向けてチームの立て直しが必須となっている。近年は個の力に頼りすぎていることからチーム力の向上など、ユヴェントスの問題点はさまざまあるが、セットプレイも見直すべき点のひとつだろう。

アレッサンドロ・デル・ピエロやアンドレア・ピルロなど、ユヴェントスにはその時代時代にキックの名手がおり、セットプレイはチームの武器のひとつだった。近年もCKやFKからのクロスを中央で合わせてゴールを奪うような形は、少なくないかもしれない。しかし、フリーキックから直接ゴールを奪う形は、圧倒的に少ない。対戦相手たちもここ数シーズンは、ペナルティエリア付近のユヴェントスのFKに対して、あまり脅威を感じないに違いない。

現在のユヴェントスにおいて、直接ゴールを狙える位置からのFKは、主にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがキッカーを務めることが多い。確かにロナウドも、かつてはFKの名手のひとりだったかもしれない。目が飛び出るような無回転FKを沈めたり、歴史に残るようなFKを何本も決めたりしている。ただ、その影を完全に潜めてしまっている。ここ数シーズンは壁にぶつけたり、“ホームラン”を打ったり、枠にすら飛ばせていないシーンも目立つ。ロナウドは昨年7月のトリノ戦(2019-20シーズンの第30節)でユヴェントス移籍後初の直接FKゴールを決めたが、それまで42本連続で失敗していたり、EUROやW杯といった代表のメジャートーナメントで50本中1本しか決められていなかったり、最近は不名誉な記録が話題となってしまうほどだ。

これまでキッカーを務めてきたロナウドのプライドもあるだろうが、やはり新シーズンは前回のアッレグリ体制下で9本もの直接FKを沈めているアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラに任せるべきではないか。特にゴールに近いペナルティエリア付近のFKであれば尚更だ。伊『Corriere dello Sport』など複数のメディアによると、実際にアッレグリ監督も新シーズンのFKのキッカーについての人選に関して、記者会見でヒントを明かしている。

「状況にもよるが、遠い距離はロナウド、近い距離はディバラ。それ以前に右足で狙うときはロナウド、左足で狙うときはディバラになると思うが、ロナウドと同じくらい優秀な右利きのキッカーが加入すれば、ロナウドは遠い距離のFKを蹴ることになるだろう。右利きのキッカーがやってくるか様子を見てみよう」

アッレグリ監督のこの発言からは、バルセロナから復帰が噂されているキックの名手、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチの到着を待ち望んでいるとも取れなくもない。はたして、ユヴェントスの来季、FKをチームの武器とすることができるのか。

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