大活躍だったピックフォード 代表とクラブでは何が違う?

クラブでも代表同様に活躍できれば本物と認められるだろう photo/Getty images

このままイングランドに欠かせない選手となってほしい

新監督にラファエル・ベニテスを迎えたエヴァートン。ライバルであるリヴァプールの元指揮官をクラブに迎え入れたことからも彼への信頼度の高さが伝わってくる。そんなエヴァートンだが、目指す先はやはり上位に名を連ね、欧州での大会に出場することか。近年の補強から見ても特に昨季のアランやハメス・ロドリゲス獲得はクラブの熱量の高さが伺えた。

少し怪我での離脱が目立つ彼らだが、来季も期待して良いか。更にトフィーズにはEURO2020で大きく飛躍を遂げた選手が帰ってくる。守護神のGKジョーダン・ピックフォードだ。彼はイングランド代表の正GKとして欧州選手権ファイナルまで進んでいる。特にセービングに関しては目を見張るものがあり、EUROでは2失点しか喫していない。

このように選手の格でいえばワールドクラスのGKへと変貌を遂げたピックフォード。しかし、代表ではEUROの開幕前はニック・ポープと先発を争っており、絶対的な存在ではなかった。クラブでも足元でボールを扱う技術の低さや、プレイの判断ミスを何度も指摘されている。では、なぜこのような活躍ができたのか。一つは単純にピックフォードの成長が考えられるが、共に決勝まで進んだセンターバックコンビの影響もあるだろう。実際にハリー・マグワイアとジョン・ストーンズのコンビは安定しており、彼らのミスから危ない場面となることは少なかった。

こう考えるとピックフォードの活躍にも納得がいく。苦手とする判断が難しいルーズボールの処理をする場面は何度かあったが、前述したマグワイアとストーンズのカバーがあり、大ピンチとはなっていなかった。

また、エヴァートンでは安定性を欠くジェリー・ミナと組む場面が多く、連携面での不安も考えられる。現状でのトフィーズの獲得候補にセンターバックの名前は挙がっていないが、ピックフォードのためにも安定した守備陣の整備は必須となりそうだ。

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