ザンブロッタ、グロッソのようなキーマンに ドリブル連発するイタリア左SBの脅威

左サイドを駆け上がるスピナッツォーラ photo/Getty Images

チーム最高級ドリブラーに

グループステージの快進撃から優勝候補との呼び声まであるイタリア代表にて、特別な輝きを放っている者がいる。

左サイドバックの位置からハイクオリティな攻撃参加を繰り返す28歳DFレオナルド・スピナッツォーラだ。

ローマに所属するスピナッツォーラはここまでEURO2020でドリブルを7回成功させているが、これはイタリア代表の中ではトップの数字だ(データは『WhoScored』より)。

特長の1つはスピナッツォーラが右利きというところにあり、左サイドバックながら縦と中の両方へドリブル突破できる。利き足と同じサイドでプレイするサイドバックの場合は縦への攻撃参加が多くなるが、右利きで左サイドバックを担当するスピナッツォーラは中へカットインすることも出来る。そのぶん相手DFは予測しづらく、攻撃参加した時のスピナッツォーラはアタッカーと変わらぬ突破力を見せてくれる。

スピナッツォーラはユヴェントスの下部組織を経てプロデビューした選手だが、どちらかといえば遅咲きの選手だ。ユヴェントス所属時代はレンタル移籍の繰り返しで、エンポリ、ランチャーノ、シエーナ、ヴィンチェンツァ、ペルージャなど下位リーグでの戦いも経験。

本格的に成果が出始めたのは2016年にレンタル移籍したアタランタからで、2017年にイタリア代表デビューを飾っている。世代別代表でも目立った実績はなく、スピナッツォーラのブレイクは20代半ばからと遅い。若い頃のキャリアからはA代表で重要な役割を任される姿は想像しづらかったかもしれない。

左のウイングに入るロレンツォ・インシーニェが中にポジショニングし、外をスピナッツォーラが上がってくるイタリアの攻撃は脅威だ。今のイタリアのストロングポイントの1つであり、多くのDFがスピナッツォーラのドリブルに手を焼いている。

2006年にイタリアはワールドカップ・ドイツ大会を制したが、当時もジャンルカ・ザンブロッタやファビオ・グロッソなど優秀なサイドバックがいた。スピナッツォーラもその仲間入りを果たしたと言えるはずで、決定的な働きをこなすサイドバックとして評価は上昇している。

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