太陽王で進化する“中盤の狩人” 柏に不可欠となってきた仲間隼斗の激しさ

徳島戦で出色のパフォーマンスを披露した仲間 photo/Getty Images

徳島戦では大車輪の活躍

24日に行われた明治安田生命J1リーグ第11節にて、徳島ヴォルティス相手に圧巻の試合運びを披露した柏レイソル。対戦相手のストロングポイントを消すことに長けたネルシーニョ監督のチームが、ようやく“らしさ”を見せてきた。徳島に対してやりたいことをやらせなかった柏に、そんな印象を抱いた人も多かったことだろう。

試合開始直後こそ、積極的な攻めを見せたのは徳島だった。しかし、知将ネルシーニョ率いる柏は、その流れを一発で自分たちに引き寄せた。9分に前線の守備からFW呉屋大翔が先制点を奪うと、そこから始まったのは柏のゴールショー。ボールを握ってリズムを作り出したい徳島に対して、黄色の戦士たちは足を止めることなく守備に奔走する。そして、その守備が良い攻撃も生む好循環。呉屋に続いて27分にはMF江坂任、30分にはMF椎橋慧也が得点を奪い、前半だけで3-0。策士の持ち味が如実に出る45分間となった。

そして後半に入っても、試合の趨勢は変わらず。徳島はハーフタイム明けからシステムに手を加えてきたものの、柏は冷静に対処。勢いそのまま、さらに2点を追加してトドメを刺した。その後は徳島に1点を返されるも、終わってみれば5-1。今季は得点力不足が課題とされていたが、太陽王は見事に大勝を収めてみせた。

そんな徳島戦において、柏のキーマンとなっていたのは間違いなくMF仲間隼斗だろう。今季ボランチでの出場が増えている同選手は、90分間を通して激しい守備を披露しながら徳島の攻撃を阻止。最終的にはチームトップとなる6回のタックル数を記録(データサイト『SofaScore』より)し、柏の守備を支える存在として大いに機能していた。少しヒヤリとするタックルを繰り出すこともあったが、その“激しさ”こそが柏の守備強度を高めた。

守備だけではない。中盤の深い位置を任されながらも、仲間はタイミングを見計らった前線への飛び出しで徳島の脅威に。その甲斐あって、48分には果敢なオーバーラップからチーム4点目となるゴールもゲットしている。ここ数試合は守備的なポジションを任されているものの、もともとはアタッカーの同選手。守備では激しさを見せ、攻撃でも元来の強みを生かす。まさに大車輪の活躍だった。

この試合だけでなく、今季はボランチとしての好パフォーマンスが随所に光る仲間。時折パス精度が気になる場面こそ見られるものの、彼のコンバート先における躍動こそ近頃の柏に調子が出てきた大きな要因と言えるか。“中盤の狩人”として進化を始めた28歳は、2021年シーズンの太陽王にとって不可欠なピースとなりつつある。

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