冨安だけじゃない ビッグクラブ移籍を予感させる“誕生日9日違い”のボローニャ快速FW

ボローニャで存在感を放つムサ・バロウ photo/Getty Images

“ダブル・ダブル”達成間近でステップアップ必至

ユーティリティ性やデュエルの強さ、安定したパフォーマンスにより、ボローニャに所属する日本代表DF冨安健洋は、今や欧州のビッグクラブたちも熱視線を送る存在となっている。今夏のステップアップも噂されているが、ボローニャで注目を集めている若手は冨安だけではない。ガンビア代表FWムサ・バロウも近い将来、ステップアップが期待される若き逸材だろう。

バロウは、1998年11月14日生まれの22歳。冨安(1998年11月5日生まれ)とは同い年で、誕生日もわずか9日違いだ。ユース時代にアタランタの下部組織出へ加入し、ユースリーグでゴールを量産すると、2018年2月にトップチームへの昇格を果す。しかし、トップチームではデビュー直後こそ存在感を放ったが、その後はなかなか結果を残すことができず、2020年1月にボローニャへ1年半のレンタル移籍をすることになった。

しかし、バロウにとってはこの移籍が大きな転機に。ボローニャではすぐさま定位置を確保すると、2019-20シーズンの後半戦は18試合に出場して9ゴール3アシストの大活躍。2シーズン目の今季もここまでリーグ戦32試合に出場して8ゴール10アシストと、得点こそやや物足りないかもしれないが、ゴールに関わるところでしっかりと仕事をしているのだ。データサイト『opta』によると、ゴールとアシストの両方の数が「8」を超えている選手の中で、バロウが最年少だという。まだ6試合残されているため、ゴールとアシストの“ダブル・ダブル”達成も十分ありえるだろう。
卓越したスピードに足元の技術、それらを活かしたドリブルは22歳とは思えない思い切りの良さも備えており、ストライカーとして今後さらに化ける可能性を秘めている。また、サボることなく守備面でも貢献するため、トランジションがファーストディフェンダーが重要な現代サッカーにおいても貴重な存在。今夏の移籍市場で、ビッグクラブによる争奪戦が起こっても何ら不思議ではない。

買取オプションの関係で、来季からはボローニャの正式メンバーになるバロウだが、未来は何が起こるか分からない。はたして、バロウは来季どこでプレイすることになるのか。

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