アトレティコのキーマンも“16時間断食”実践中 好調の秘訣は食事革命なのか

今季のアトレティコにおけるキーマンとなっているM・ジョレンテ photo/Getty Images

「本当に毎日が最高の気分」

2020-21シーズン、リーガ ・エスパニューラで激しい優勝争いを繰り広げているアトレティコ・マドリード。序盤戦に醸し出していた独走ムードこそ消えてしまったが、今季における彼らの奮闘は決して見逃せないものだった。従来の堅守速攻だけに頼らないサッカー。ディエゴ・シメオネ監督は自分たちのスタイルを、もう一段階進化させることに成功したのだ。

そのチームのなかで、キーマンとなっているのがMFマルコス・ジョレンテだ。前所属のレアル時代には中盤の深い位置を主戦場としていた同選手。しかし、昨季途中からFWにコンバートすると、M・ジョレンテはその才能を開花させた。中盤と最前線を繋げるリンクマンの役割をはじめ、自らも積極的にゴールへ絡むFW本来の仕事もそつなくこなすセカンドトップに成長。今季はここまでリーグ戦30試合に出場して11ゴール8アシストを記録している。

FWにコンバートされたとはいえ、チームの緊急時には守備的MFやウイングバックもこなすM・ジョレンテ。マルチなポジションで求められる役割を忠実にこなす彼がいなければ、今季アトレティコの快進撃があったかどうかはわからない。
加えて、“いつでもいる”というM・ジョレンテの安心感はチームのなかでも群を抜いていた。今季ここまで出場可能だったリーグ戦31試合のうち、彼が欠場したのは出場停止処分を受けた第30節ベティス戦のみ。2020-21シーズンはチラホラと離脱者が出たアトレティコだが、致命傷にならなかったのはM・ジョレンテがその穴をすかさず埋めていたからだろう。

そんなM・ジョレンテが今季フル回転でチームに貢献できている秘訣。それは彼の一風変わった食事スタイルに隠されているのかもしれない。スペイン『AS』によると、M・ジョレンテは普段から1日2回の食事スタイルを導入しているという。そのうち1回は、前回の食事から12〜16時間空けて摂取する。近頃は日本でも流行しつつある“オートファジー(自食作用)”を利用した体調管理法だ。人によって効果に差はあるかもしれないが、この生活スタイルがM・ジョレンテにはうまく合っていたのだろう。本人も、これに関しては過去に次のような発言を残している。

「この食事スタイルを実践してから、本当に毎日が最高の気分なんだ。トレーニングへ向かうのに朝食を抜いても、まったく問題ない。たしかに、お腹は空くよ。だけど、何も食べなくても身体は元気に動いているんだ」

食事のパターンを変えたことで、M・ジョレンテは以前よりもコンディション調整が上手くいっている様子。とにかく離脱せず、シーズンを通して良いフィーリングを維持しているM・ジョレンテ。やはり、今季の彼が例年以上に好調を維持できている秘訣はこれにあるのかもしれない。

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