“リーグ・アン最高級”のGKにロックオン? ミランが目を付ける新守護神候補

今季ここまでリーグ・アン最少失点のリール守備陣を支えるメニャン photo/Getty Images

すべてはドンナルンマ次第だが

はたして、ロッソネリは来季も絶対的守護神とともに戦うことができるのか。2020-21シーズンも終盤戦に突入しつつある今、ミランではこんなことが話題となっている。

その絶対的守護神とは、もちろん今季公式戦38試合でゴールマウスを守っているイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマ(22)だ。現地複数メディアによると、同選手は今季でミランとの現行契約が満了を迎えるものの、現時点でその延長交渉は難航しているとのこと。ミランとしては絶対に手放したくない選手だが、ドンナルンマ側の要求は高いとされるだけに、条件次第では放出もやむなしか。

そうなれば、ミランは早急に次期守護神を確保しに動き出さなければならない。もちろんドンナルンマの残留にプライオリティは置かなければならないものの、交渉が長期化した末にイタリア代表GKが退団となるのは最悪のシナリオだ。結末がどちらへ転ぶにしても、保険はかけておきたいところといえる。
そんな状況に置かれたなか、ミランが目をつけているとされるのはリールに所属するフランス代表GKマイク・メニャン(25)だ。伊『calciomercato』によると、ドンナルンマと同様に今季が現行契約最終年のメニャンもリールとの契約延長交渉は難航しているとのこと。フリーでドンナルンマを放出する危険性が出てきたミランだが、メニャンであれば移籍金はゼロ。財政面でも大きな助けになることから、彼らはフランス代表GKに照準を合わせているようだ。

実力面も申し分ない。メニャンは現時点でこそウーゴ・ロリスの控えに回っているものの、フランス国内では「レ・ブルーの次期正守護神」と評価する人も少なくない。身体能力を活かしたセービングと安定感あるパフォーマンスに定評があり、2018-19シーズンにはリーグ・アンの年間最優秀GK賞も受賞している。今季はここまでリーグ戦全30試合にフル出場しており、失点数はリーグ最少の「19」。セリエAでどこまで通用するかは未知数だが、その実力はドンナルンマと比べても大きく見劣りすることはないか。

しかし、実力者であるがゆえにメニャンを狙っているのは当然ミランだけでない。チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドといったクラブも彼の獲得には興味を持っているとされるだけに、競争は激しい。やはり、現時点で優先度が高いのは現正守護神の引き止めか。2021年、ミランの夏は例年以上に慌ただしくなりそうだ。

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