バイエルンがブンデスで最も警戒すべき相手 キミッヒが挙げるクラブとは

第10節の直接対決では3-3のドロー決着に終わったライプツィヒとバイエルン photo/Getty Images

堅実な守備で着々と迫る2位クラブ

2020-21シーズンのブンデスリーガにおいて、“絶対王者”バイエルン・ミュンヘンが最も警戒しているクラブはどこか。今季も例年通りことが進んでいたのであれば、それはドルトムントだったことだろう。優秀な若い選手が多い彼らは、一度勢いに乗ると手がつけられない。バイエルンの選手たちも、この若手軍団のことは大きな脅威と感じていたはずだ。

しかし、そんなドルトムントは今季少し躓くことに。ルシアン・ファブレ監督を解任し、エディン・テルジッチ新政権に移行したものの、バイエルンとのポイント差は現時点で「10」。今から優勝争いに加わるのは正直なところ難しいだろう。

では、そんな優勝争いにドルトムント不在の中で、バイエルンが最も警戒しているクラブはどこか。もちろん、それは現時点で同クラブと4ポイント差の2位につけるRBライプツィヒだろう。ここまでリーグ最多得点数を誇る攻撃陣を擁するバイエルンとは反対に、リーグ最少失点の堅い守備をベースに勝ち点を積み重ねている同クラブ。注目の若手指揮官であるユリアン・ナーゲルスマン監督に率いられる彼らが、現時点で最も油断ならぬ相手であることは間違いない。
そんななか、バイエルンのMFジョシュア・キミッヒもライプツィヒに対しては特別な警戒心を抱いている様子だ。ブンデスリーガ公式サイトのインタビューに登場した同選手は、現時点で最も怖い存在のクラブはどこかと問われた際に次のように回答している。

「現時点での最大のライバルはライプツィヒさ。2位だし、彼らは本当に良いサッカーをしていると感じるよ。僕たちのような大量得点を奪っているわけではないが、彼らは常に1-0で勝つ。本当に一貫性があると思うよ。安定した戦いぶりを披露しているし、今の時点で最大のライバルと言えるのはライプツィヒだね」

現時点で少し差はあるといえど、不気味にじわじわと迫ってくるライプツィヒ。加えて守備が安定しているチームというのは大きく崩れにくい。追う側が安定してポイントを稼いでいるというのは、追われる側にとって相当なプレッシャーだろう。バイエルンの選手たちもそういったプレッシャーにはもう慣れているだろうが、はたして今後ブンデスの優勝争いはどのような展開を迎えていくことになるか。今後も両クラブの戦いぶりには要注目だ。

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