今こそ南野の力は必要ではないのか 王者が3試合で枠内シュートたった“7本” 

マネもサウサンプトン戦では不発 photo/Getty Images

7-0の大勝からいきなり得点力不足

今季もリヴァプールはリーグ制覇を狙える位置にはつけているが、攻守両面で波がある。

守備では第4節のアストン・ヴィラ戦で7失点を喫して敗れる仰天のゲームがあったが、それ以降は怪我人を出しながらも安定感を取り戻した。一方で攻撃面では12月19日のクリスタル・パレス戦で7-0と大爆発。ところが、その後の3試合では2得点しか奪えない得点力不足状態に陥ってしまった。攻守ともに盤石とは言い難い。

特に直近3試合での攻撃は問題だ。12月27日にWBA相手に1-1、30日にはニューカッスルとスコアレスドロー、年明け4日のサウサンプトン戦は0-1で敗北と、大事な年末年始の戦いで勝ち点を取りこぼしてしまった。
問題はシュートの精度だろう。WBA戦ではシュートを17本打っているが、枠に飛んだのはたったの2本。枠内シュート数ではWBAの方が3本と多かった。続くニューカッスル戦は11本のシュートを打って枠内に飛んだのは4本、0-1で敗れたサウサンプトン戦にいたっては17本打って枠内に1本しか飛ばなかった。いずれのゲームもポゼッション率では大幅に上回っていたものの、効果的なチャンスを作ることが出来なかったのだ。

南野も攻撃にアクセントをつけられるはず photo/Getty Images

サラー、マネにばかりは頼れない

自慢の前線で少し気がかりなのはFWサディオ・マネか。ここまでリーグ戦では6得点を奪っているが、10月24日のシェフィールド・ユナイテッド戦から8試合連続で無得点の期間があるなど一貫性を欠いている。昨季は17試合消化段階で9得点奪えていたため、得点数もややペースが遅いことになる。

得点部分はマネとモハメド・サラーに頼っているところがあるため、2人がストップすると得点力が大きく落ちてしまう。バックアッパーも含めて攻撃を支えたいところだが、今は頼みの綱のディオゴ・ジョタも負傷で離脱している。

指揮官ユルゲン・クロップがこの3試合でFW南野拓実に出番を与えなかったことも気にかかる。南野は7-0で大勝したクリスタル・パレス戦でプレミア初得点を決めるなど流れに乗っていたはずだが、得点が欲しい場面でもクロップは南野に声をかけなかった。

攻撃の武器が限られているようにも思えるが、リヴァプールは攻撃面を修正できるのか。17日にはマンチェスター・ユナイテッドとの首位攻防戦があり、バーンリー戦を挟んだ28日にはトッテナム戦も控えている。この上位2チームとの対戦で得点力不足になるのは避けたいところで、直近3試合で7本しか枠内シュートが打てなかった攻撃面は早急に立て直す必要がありそうだ。

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