新時代を引っ張るセンターバックへ
近年は背が高くて足が速いセンターバックが当たり前の時代となってきている。レアル・マドリードのラファエル・ヴァラン、リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクなど、彼らの身体能力は驚異的だ。
そうした流れに続くのだろうか。今バルセロナで大きな注目を集めているのが21歳のウルグアイ人DFロナウド・アラウホだ。
バルセロナでは最終ラインの要であるジェラール・ピケが負傷したこともあり、アラウホとオスカル・ミンゲサの若手2人に出番が回ってくることになった。中でもアラウホの活躍はサポーターにも大きな衝撃を与えている。
191cmのサイズに加えてスピードもあり、カバーリング範囲も広い。スペイン『MARCA』も「完璧なDFだ。速くてパワフル、強さがあり、リーダーだ」と絶賛している。
スピードを証明する数値としては、昨季最終節のアラベス戦にてアラウホは34.9km/hのスピードを記録している。これはピケにはない武器と言える。
バルセロナのセンターバックとしては足下の技術がまだ物足りないところもあるかもしれないが、アラウホの守備能力は十分な戦力となる。バルセロナのように攻撃的なチームの場合はカウンターを受ける機会も多く、その際に広範囲をカバーしてくれるセンターバックがいると心強い。
負傷者が出たことでチャンスが回ってきたが、アラウホはこのまま世界トップレベルのセンターバックの仲間入りを果たすのか。バルセロナも新時代のセンターバックに期待をかけているはずだ。