得点数なら負けるが……
現世界最高のセンターフォワードは誰か。これは常に議論されるもので、たいていは得点数の多さで評価が決まる。
今回スペイン『MARCA』は「あなたが思う現最高の9番は」と題したアンケートを取っているが、そこでも1位はユヴェントスFWクリスティアーノ・ロナウド、2位にバイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキと、得点を量産する能力を持つストライカーが多くの票を集めている。
そんな中、3位に入ったのがレアル・マドリードFWカリム・ベンゼマだ。4位のドルトムントFWアーリング・ハーランド、5位のパリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペ、6位のトッテナムFWハリー・ケインらを抑えてトップ3に入っているが、ベンゼマはこの順位にふさわしい選手と言えるのではないか。
得点数で評価するなら、ロナウドやレヴァンドフスキ、ケインといった各リーグの得点王を狙える選手たちの方が上だ。しかしベンゼマの能力は単純な得点数だけでは評価できない。
どのアタッカーとも上手く合わせる適応力を持ち、ポストプレイも正確でレベルが高い。センターフォワードに必要なあらゆる能力を高いレベルで備えた選手であり、得点を奪う仕事からチャンスメイク役まで何でもこなせるところが魅力か。
最近ではチャンピオンズリーグ・グループステージ突破へ正念場だったボルシアMG戦で2得点を挙げるなど、勝負強さを発揮して再び評価を上げた。レアル生活も10年を超えており、入れ替わりの激しい銀河系軍団の最前線を10年にわたって守っていくのは簡単なことではない。
ベンゼマはロナウド、レヴァンドフスキに次ぐ世界No.3のストライカー。そう表現しても問題はないだろう。