今季先制を許した試合は“55.6%” マンUの不安定さを払拭するための解決策は

ライプツィヒに敗れ、今季CLのGL敗退が決まったマンU photo/Getty Images

黄金コンビをスタートから起用すべし

2020-21シーズン、マンチェスター・ユナイテッドの戦いぶりは相当に不安定だ。1試合の中で前後半の戦いぶりがまるで違う、なんて展開は多い。逆転勝利を飾るも、前半にあっさりと先制を許す彼らに辟易しているファンも少なくはないか。

今季、彼らが相手に先制を許したのは公式戦全18試合中10試合。実に55.6%の試合で、マンUはビハインドを背負う展開を強いられている。最終的にMFブルーノ・フェルナンデスを投入して勝利を掴んだが、リーグ戦第11節のウェストハム戦でもその傾向は表れた。試合中に修正はするものの、最初のプランがうまくハマらない。2020-21シーズンのマンUにとって、これは大きな課題となっている。

そして、現地時間8日に行われたチャンピンズリーグGL第6節のRBライプツィヒ戦では、その課題を克服できていないツケが回ってきた。この試合でマンUは守備時に最終ラインを5人とする戦術を採用したのだが、これがまるで機能しない。試合開始早々からライプツィヒの両ウイングバックに引っ掻き回されることとなり、前半を終えて2点のビハインドを背負う形に。後半にMFポール・ポグバを投入して息を吹き返すも、時すでに遅し。最終的には2-3で敗戦を喫し、決勝トーナメント進出を逃すこととなってしまった。

「ユナイテッドには一貫した計画、そして戦略が必要だ。これを持たなければ、継続した成功を掴むことはできない。奇妙な結果しかついてこないんだ。彼らには一貫性が欠けている」

ライプツィヒ戦後、クラブOBのリオファーディナンド氏は英『BT Sport』へこのように語っているが、この意見はまさに核心を突いていると言っていい。スールシャール監督も考えあってスタメンを組み替えているはずだが、結果的に信頼できるシステムの“基本形”を持たぬ現在のマンUは、攻撃においても守備においても中途半端な場面が目立つ。自軍選手の調子や相手のシステムに合わせて戦術を変えることは決して悪いことではない。しかし、それは土台の出来上がっているチームがすることだ。

では、マンUは一体何をチームの土台とすべきなのか。やはり、B・フェルナンデスとポグバを並べる昨季後半戦の形だろう。おそらく、スールシャール監督はこのシステムを採用する際の守備リスクを考慮して、今季は様々なシステムを試している。しかし、結果としてチームが機能しているのは、この2人が同時に起用されている時間帯が多い。今季ビハインドを背負う展開が増えているのは、前線が機能しないことで後手を踏む機会が増えた影響も小さくはないはずだ。

ウェストハム戦でもライプツィヒ戦でも、マンUのエンジンがかかり始めたのはB・フェルナンデスとポグバがピッチに揃った時からだった。もちろん相手が後半に入ってバテてきたということも考慮しなければならないが、攻撃の質が明らかに向上したことは間違いない。指揮官が守備面を不安に思う気持ちも理解できるが、そのリスクを上回る恩恵を彼らはもたらしてくれるはず。むしろ危険なのは、ここ数試合のように中途半端な形で試合に臨むことと言えるだろう。今季CLでの戦いは終わってしまったマンUだが、彼らはここでもう一度昨季成功を掴んだ形に立ち返ってみるべきなのかもしれない。

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