「ポジティブに捉えていいんじゃないかな」
今のアーセナルは仲間と意見を戦わせることのできる環境が整っている。あまりヒートアップしすぎるのもよくないが、今季の彼らに期待感が増したのはそういった環境の変化が小さくないのかもしれない。
先日、MFダニ・セバージョスとDFダビド・ルイスが練習中に衝突したとされるアーセナル。英『The Athletic』によると、トレーニング中にD・ルイスがセバージョスのチャレンジに憤慨して、両者は小競り合いになったという。一歩間違えば、選手間の関係性に亀裂が生じてしまいそうな事態だったことは間違いない。
しかし、当事者はこれをかなりポジティブに捉えている。セバージョスはD・ルイスとの間にいざこざがあったことを認めつつも、それはアーセナルが“生きた集団”になってきた証だと主張。英『The Sun』へ同選手は次のように語る。
「衝突や争いがなかったというつもりはないよ。決して模範的な行動とは言えなかったね。でも、今のアーセナルが生きた集団になっているのは良いことだ。アルテタが来るまで、チームはほとんど死んでいたからね。リーダーシップを持っている選手が多いから、今回のようなことは今後も起きるだろう。ポジティブに捉えていいんじゃないかな」
自分の意見をハッキリと言える雰囲気が、今のアーセナルにはあるとセバージョス。お互いの考えを思う存分ぶつけ合うことで、チームはさらなる高みに到達することができると彼は信じているようだ。
ある程度の限度は弁えなければならないが、たしかにセバージョスの意見はその通りと言えるか。お互いに何も主張しない集団に成長する見込みはない。その点、アルテタ監督就任以降のアーセナルは以前よりも活発に選手同士がコミュケニーションを取ることができているようだ。現在はプレミアリーグで14位に沈むガナーズだが、彼らは次第に“勝てるチーム”へと変身を遂げつつあるのかもしれない。