サイドバック問題に答えは出たか
バルセロナが長く探し続けてきたのが、右サイドバックの職人だったダニエウ・アウベスの後継者だ。単純な攻撃力だけでなく、アウベスは中盤でもプレイできるほど足下の技術が優れていた。バルセロナにピッタリなサイドバックだったと言えよう。
バルセロナはアウベスが退団してからもアレイクス・ビダル(移籍金2200万ユーロ)、ネウソン・セメド(移籍金3500万ユーロ)などサイドバックの補強に力を入れてきたのだが、いずれもアウベスほどのパフォーマンスは見せられなかった。
その後継者探しにようやく答えが出るのだろうか。今評価を高めているのが今夏にアヤックスから獲得したアメリカ代表の20歳DFセルジーニョ・デストだ。
アヤックス時代から攻撃力が高く評価されてきたデストは、先日行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節のディナモ・キエフ戦で先制点を記録。サイドに張るだけでなく、中へ入ってパスワークに加わることもできる。それはディナモ・キエフ戦の得点シーンからも分かってくる。
スペイン『MARCA』はデストを含めバルセロナはアウベスの後継者探しに8900万ユーロを投じてきたが、ついにアウベスのDNAを持つ右サイドバックを見つけたと伝えている。
まだ20歳のデストに過度な期待をかけすぎるべきではないのかもしれないが、その派手な攻撃性にはNEXTアウベスの期待をかけずにはいられない。このまま世界トップレベルのサイドバックへ成長していけるのか楽しみだ。