新たなユヴェントスのレジェンドへ デ・リフトが掲げる守備者としての完成形

ユヴェントスのデ・リフト photo/Getty Images

21歳の新鋭DFが目指す場所

昨季までセリエAで9連覇を達成したユヴェントスが、これまで最大の強みとしてきたのが堅牢な守備陣だ。長らくその強固な守備を支えたのはGKジャンルイジ・ブッフォンとDFジョルジョ・キエッリーニ、DFレオナルド・ボヌッチ、DFアンドレア・バルザーリといった名手たち。シーズンごとに多少メンバーに変化はあったものの、基本的にはこの4名がいたことでビアンコネリはセリエAにおける覇権を握り続けたと言っていい。

そんなユヴェントスの偉大な黄金期を支えた4名に匹敵するような守備者は、今後またビアンコネリに現れるのか。ファンがその筆頭候補として考えているのは、昨夏加入したオランダ代表DFマタイス・デ・リフトだろう。2018-19シーズンに、19歳ながら主将としてアヤックスをCLベスト4へ導いた新鋭DFにかかる期待は大きい。

だが、そういった周囲のプレッシャーにも負けることなく、デ・リフトはユヴェントスで順調な成長を見せている。今季は肩の負傷によって出遅れた同選手だが、復帰以降は目覚ましいパフォーマンスを披露。現地時間24日に行われたCLフェレンツヴァロシュ戦では、随所で相手の進撃を阻止する活躍を見せチームの勝利に貢献している。このプレイぶりを見て、デ・リフトの将来に一層期待したファンも少なくはないはずだ。
そんななか、デ・リフト本人も自身の選手としての目標はキエッリーニやボヌッチといった偉大な守備者たちに設定していると話す。伊『Gazzetta dello Sport』が伝えた。

「ユヴェントスで試合に出るためには、それにふさわしいクオリティが備わっていなければならない。ここ数年のうちに移籍してきた若手は、みんなこれを理解しているよ。そういった環境の中で自分のプレイを改善し続け、いずれ僕は経験豊富な選手と肩を並べるような存在になりたいと思っている。僕はここで新しいキエッリーニやボヌッチ、そしてブッフォンと呼ばれる存在になりたいんだ」

まだ選手としてのキャリアは始まったばかりだが、高い目標を持って日々プレイしているデ・リフト。はたして、この若者はいずれキエッリーニやボヌッチ、ブッフォンらにも匹敵するほどの守備者としてユヴェントスの歴史に名を刻むことができるのか。この調子で成長を続けることができれば、その夢が実現する日もそう遠くはないだろう。ビアンコネリの新時代を切り開く21歳DFの歩みには、今後も注目したいところだ。

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