インテルに所属するベルギー代表FWロメル・ルカクが、不振に陥っている同僚について言及した。
セリエA第7節終了時点で3勝3分1敗の7位と、インテルは今季思うようなスタートを切れていない。そんなチーム状況と同様に苦しい立場が続いているのが、今年1月にミラノの名門クラブへ加入したデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンだ。
プレミアリーグのBIG6の一角を務めるトッテナムを長きにわたって牽引し、2018-19シーズンにはチームをCL準優勝へ導いたエリクセン。欧州屈指の司令塔にまで成長し、多くのビッグクラブが注目を寄せる存在となっていた。移籍マーケットが開かれるたびに去就に関して様々な噂が飛び交っていたが、同選手が最終的に新たな挑戦の場として選んだのがセリエA。近年の活躍もあり、この司令塔がイタリアの地でどんな“魔法”をかけてくれるのか、インテルファンだけでなく大勢のセリエAファンが期待に胸を膨らませたに違いない。
しかし、そんな期待とは裏腹に、エリクセンは新天地への適応に大苦戦。昨季後半戦はリーグ戦17試合に出場するも、1ゴール2アシストにとどまっており、なかなか決定的な仕事をすることができず。今季もここまで3度のスタメンを含めて5試合に出場しているが、ゴールに直結する結果は残せていない。
そんなエリクセンを心配しているのが、エースとしてインテルを牽引するルカクだ。エリクセンと同様に、2019-20シーズンにプレミアリーグからセリエAへと戦いの舞台を移した選手で、苦しむ司令塔とは違って開幕の移籍ではあったが、このストライカーはすんなりとイタリアに適応して見せた。そんなイタリアでの“先輩”ルカクが、デンマーク『Kanal 5』のインタビューでエリクセンへアドバイスを送った。
「彼はチャンピオンになるための全ての資質を持っている。だから、僕は彼を手助けしたいと思っているんだ。僕は幸運にも、すぐに適応することができた。彼もイタリア語を学べば、全てのことがもっと簡単になるだろう。より良いコミュニケーションをとって、もっとチームに貢献できるようになると思うよ」
どうやらルカクは、エリクセン復活の鍵は「イタリア語の習得」と見ているようだ。はたして、エリクセンはルカクをはじめとする周囲のサポートにより、本来の輝きを取り戻すことができるのか。同選手が復調することができれば、11シーズンぶりのスクデットを狙うチームの追い風にもなるかもしれない。