攻撃陣に創造性をプラスする“魔法の左足” チェルシーに加わった技巧派FW

今夏チェルシーに加わったツィエク photo/Getty Images

「本当にうまくマッチしていると思う」

チェルシーの技巧派レフティーが止まらない。今夏アヤックスから加入したモロッコ代表FWハキム・ツィエクが絶好調だ。シーズン開幕直後こそ膝の怪我で出遅れたものの、ここにきて魔法の左足がその真価を発揮している。

今季ここまで出場した公式戦7試合で2ゴール3アシストを記録しているツィエク。先発した4試合では、チャンピオンズリーグのスタッドレンヌ戦以外で全てゴールに絡む活躍を披露しているというのだから驚きだ。現地時間7日に行われたプレミアリーグ第8節のシェフィールド・ユナイテッド戦においても、2アシストを決めて4-1の勝利に多大な貢献を果たしている。かねてより攻撃力を売りとしていたチェルシーだが、ツィエクが出場し始めてからその破壊力は一層増したと言っていい。

そんなモロッコ代表FWに魅せられているファンは多いだろうが、かつてチェルシーで活躍した元イングランド代表DFアシュリー・コール氏もその一人のようだ。英『Sky Sports』で解説員を務める同氏は、ここ数試合におけるツィエクの活躍を絶賛。右サイドでコンビを組むDFリース・ジェイムズとの連携も次第に高まってきていると、次のように述べている。
「ツィエクが左足でボールを持ったとき、ワクワクせずにはいられないよ。もし私が彼と一緒にプレイしていたら、常に彼の後ろのスペースでオーバーラップの機会を狙っていたことだろう。彼が左足でできることは、とんでもなく多いからね。今でも間違いなくワールドクラスだし、今後さらに良くなることだろう。パスは本当に素晴らしい。彼は絶妙な位置にボールを落とすことができるんだ」

「開幕直後は怪我に見舞われていたが、今は大丈夫そうだ。フランク(・ランパード監督)の戦術を楽しんでいるように見えるよ。左足の杖を最大限に使用することができているね。サイドバックのリース・ジェイムズとも良い関係を築き始めている。ツィエクは中央に切り込むことが好きだから、リースも攻撃参加しやすいんじゃないかな。本当にうまくマッチしていると思う。彼らの右サイドは本当にエキサイティングだね」

少しポジションを下げて時間を作ることもできれば、積極的にドリブルを仕掛けて敵陣を切り裂くこともできるツィエク。攻撃に多くの選択肢を追加することのできる彼には、ランパード監督も大いに助けられていることだろう。チェルシーの攻撃力をもう一段階引き上げることに成功した技巧派レフティー。はたして、ツィエクの好調は一体いつまで続くのか。今後も魔法の左足を持つ男からは目が離せない。

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