トッテナムで苦しむ男はまだ輝けるはず 特別なカリスマ性備えた超攻撃的MF

トッテナムで苦しい立場に追い込まれているデル・アリ photo/Getty Images

「ロナウジーニョやマラドーナにも匹敵する」

好調なチームの中にあって、イマイチその波に乗り切れていない選手がいる。今季、トッテナムで思うように出場機会を伸ばせずにいるMFデル・アリだ。

2015-16シーズンに当時19歳という年齢でブレイクを果たし、以来スパーズの攻撃陣を牽引する存在として活躍してきた同選手。しかし、今季ジョゼ・モウリーニョ監督はデル・アリが最も得意とするトップ下のポジションに、MFタンギー・エンドンベレやMFジオバニ・ロ・チェルソといった別の選手を起用する機会が増えた。加えて、FWガレス・ベイルの復帰によってトップ下の存在しない[4-3-3]というオプションも増えている。現状、24歳のMFには逆風が吹いていると言わざるを得ないだろう。

しかし、デル・アリの才能を見出したマウリシオ・ポチェッティーノ前監督は、デル・アリには往年のレジェンドにも匹敵する特別な才能があると主張。このままベンチで才能を腐らせておくのはもったいないとしながら、トッテナムの前指揮官は英『Sky Sports』へ次のように語っている。
「私はデル・アリを指導していたとき、ロナウジーニョやマラドーナに近いカリスマ性を持っていると感じていたよ。この2人は素晴らしい才能に加えて、そのカリスマ性があったからこそ本当に特別な選手になることができた。デルがゴールを決めた際に、周囲が彼をどれほど祝福していたことか。その光景を見て、この選手はロナウジーニョやマラドーナと同じ特別なものを持っていると思ったね。彼は未来のイングランドにとって素晴らしい才能だ。トッテナムでうまくいくことを私は今でも願っているよ」

サッカーの歴史上でも特別なレジェンドであるロナウジーニョやマラドーナといった選手が持っていたもの。それをデル・アリも備えているはずと、ポチェッティーノ前監督は強く信じている様子だ。このMFが好調時に放つ輝きを思い出してみれば、かつての師がそう思うのも納得がいくだろう。

現状、モウリーニョ監督が彼を起用しないことについても理由があるのは理解できる。だが、デル・アリほどの才能の持ち主がベンチで燻っている状況に歯痒さを感じている人は少なくないだろう。はたして今後、この24歳は現在直面している大きな壁を乗り越えることができるのだろうか。状況は厳しいかもしれないが、超攻撃的MFの完全復活をファンは待ちわびている。

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