超攻撃軍団にまた驚異的なFWが “V・ニステルローイの再来”と呼ばれる男

アタランタのラマース photo/Getty Images

またアタランタでアタッカー爆発か

昨季セリエAで驚異の98ゴールを挙げ、今ではすっかり欧州屈指の“超攻撃軍団”としての地位を確立したアタランタ。2020-21シーズンもその勢いは衰えることなく、彼らはここまでリーグトップとなる14ゴール(4試合)をマークしている。平均すると、1試合で3点以上を奪っている計算というのだから驚きだ。

この調子で得点を奪い続ければ、今季終了時に彼らの総得点は優に100点を上回る。昨季の奮闘ぶりからもこれが決して一過性の爆発ではないと証明済みなだけに、アタランタの大台突破に今から期待している人は多いだろう。そんな中でチームトップの得点数を記録しているのは主将を務めるFWアレハンドロ・ゴメス。ここまでの4ゴールという数字は、リーグ全体でもトップタイの成績だ。チームの精神的支柱は今季も攻撃陣の中心と言える。

しかし、A・ゴメスの他にも今季のアタランタには注目すべきストライカーがいる。今夏移籍市場でPSVから加入したFWサム・ラマースだ。同選手はここまでリーグ戦4試合すべてに出場し、A・ゴメスに次ぐチーム2位タイの2得点を挙げている。これだけ聞けばそこまで注目すべき選手には思えないかもしれないが、驚異的なのはその得点ペースだ。
全4試合に出場していると言っても、実はラマースが先発として出場した試合は未だゼロ。ここまでの4試合すべてで途中投入からの出場となっており、プレイタイムの合計はまだ73分と1試合分にも満たない状況なのである。計算すると、その得点ペースは36~37分につき1ゴール。まだ判断材料が圧倒的に足りないとはいえ、限られた時間の中で結果を出していることは称賛されるべきだろう。

身長189cmというサイズを誇りながらも、両足で遜色なくシュートやパスを蹴れる足元の巧さも兼ね備えているラマース。第3節カリアリ戦で決めた移籍後初ゴールは特に衝撃的で、華麗な足技を連発してから奪った一発に目を奪われた人も少なくなかったはずだ。その万能性から、オランダ国内では“ルート・ファン・ニステルローイの再来”とまで呼ばれているほど。はたして、超攻撃軍団に加わった23歳のストライカーは今後も現在の調子を維持しながら得点量産となるのだろうか。2020-21シーズン、イタリアで躍動するラマースの活躍からは目が離せない。

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