[MIXゾーン]漂う更なる浮上の予感 ベルマーレが中2日で見せつけた“猛烈プレス”

リーグ戦3試合ぶりの先発出場を果たした齊藤未月 photo/Getty Images

サガン鳥栖のビルドアップを封じる

明治安田生命J1リーグの第13節(延期分)が21日に行われ、湘南ベルマーレがサガン鳥栖に0-0で引き分けた。

18日の柏レイソル戦(J1第23節)から中2日でこの試合に臨んだベルマーレ。この日も[3-1-4-2]という布陣でスタートし、石原直樹とタリクの2トップ、及び松田天馬と齊藤未月の2インサイドハーフを起点に猛烈なハイプレスを披露。26分に石原直樹、71分に松田が直前の接触プレイにより交代というアクシデントに見舞われたものの(石原は茨田陽生、松田は岩崎悠人と交代)、試合全体を通じて最終ライン、中盤、最前線の3ラインのコンパクトさやプレッシングの強度は失われず。サガン鳥栖が得意としている自陣後方からのパスワークを封じた。

リーグ戦で3試合ぶりの先発出場を果たし、鋭い出足で相手DF原輝綺(センターバック)や森下龍矢(右サイドバック)に圧力をかけ続けた齊藤未月は、試合後のオンライン会見に出席。自軍のプレッシングに対する手応えを口にしている。
「今日に関しては前線の2枚含め、全体が良い形で連動して前で奪えるシーンが凄く多かったと思いますし、そこからクロスを上げて得点をとるチャンスもあったので、前半のうちに1点取りたかったですね。こういうゲームではセットプレイで点を取れるかも大きな違いになってくるかなと。後半はもう少しエネルギーを持ってカウンターをやれたら良かったのかなと思います」

2試合連続で勝ち点を獲得し、リーグ順位を最下位から16位にまで引き上げることに成功したベルマーレ。キックオフ直後に左ウイングバックの畑大雅が同サイドを突破して際どいシュートを放ったほか、21分すぎには金子大毅のサイドチェンジのボールを受けた岡本拓也が右サイドからクロスを上げ、このボールがタリクの惜しいヘディングシュートに繋がるなど、齊藤が指摘した通り特に前半はサイドを起点に効果的な攻めを繰り出せていた。直近2試合で守備の安定感が増し、攻撃も多彩になってきた同クラブが、今後更なる浮上を果たすかもしれない。

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