サンチョはさらなる高みを目指すべし 指揮官がかけるワンダーキッドへの期待

ドルトムントのサンチョ photo/Getty Images

ワールドクラスとしての評価は確立したが

ブレイクシーズンからのさらなる飛躍を見せた20歳の怪物アタッカー。今季もブンデスリーガで大暴れの活躍を披露したイングランド代表FWジェイドン・サンチョへの称賛は止まらない。

今季リーグ戦32試合に出場して驚異の17ゴール17アシストを記録しただけに、絶賛の声が相次ぐのも無理はないだろう。2017年夏にマンチェスター・シティからたった700万ユーロ(約9億円)の移籍金でドルトムントにやってきた彼だが、今では他クラブが彼を獲得するには最低1億ユーロ(約126億円)もの資金が必要と言われている。すっかりワールドクラスとしての評価は確立したと言っていいだろう。

だが、ドルトムントを指揮するルシアン・ファブレ監督はそんなワンダーキッドにも手厳しい。オフの合宿中に行われたオーストリア・ウィーンとのトレーニングマッチ後、このスイス人指揮官はサンチョにはまだ足りないものが多いと独『SPORT1』へ次のように語っている。
「もちろん、サンチョがとても良い選手であることは間違いない。だけど、彼はまだ学ぶべきことがたくさんあるとその心に留めておかねばならないよ。サンチョは今よりももっと上手くボールをコントロールしなければならない。それにヘディングや守備面でもさらに成長しなければならないんだ。試合を通して10分間も立ち止まっている時間は必要ない。これは他の選手にも当てはまることだけどね」

このレベルで満足してはいけないと、教え子へさらなる成長を促したファブレ監督。それと同時に、サンチョへの今後へのコメントを発することによって、メディアへ彼の残留を改めてアピールする狙いもあったか。

まだ20歳と若いだけに、まだまだ様々なものを吸収して成長を遂げたいサンチョ。はたして、このワンダーキッドはこれからのキャリアでどこまで偉大な選手となっていくのだろうか。来季はシーズン20ゴール20アシストの達成にも期待がかかる。

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