マンUに同じタイプのFWはもう必要ない 「サンチョよりも獲得すべきは……」

トッテナムのケイン photo/Getty Images

1億ポンドも出せるなら9番を確保せよとOB

かねてよりマンチェスター・ユナイテッドが狙っているとされるアタッカーといえば、ドルトムントのイングランド代表FWジェイドン・サンチョだ。

今季ブンデスリーガで17ゴール17アシストという驚愕の成績を残した20歳が加われば、赤い悪魔の攻撃陣はさらなる完成を見るはず。移籍金は1億ポンドにものぼるとされるが、それに見合ったクオリティを彼は提供してくれることだろう。2019-20シーズンの終盤はマーカス・ラッシュフォード、アントニー・マルシャル、メイソン・グリーンウッドの3トップがすっかり定着したマンUだが、サンチョを加えることによって彼らの競争意識を高めることもできる。

しかし、1億ポンドもの大金をつぎ込めるならば、マンUにはサンチョよりも狙うべきFWが別にいると主張する人物がいる。クラブOBのポール・スコールズ氏はサンチョの能力を認めつつも、『BT Sport』に対して次のように自身の意見を語った。
「誤解しないでほしい。私もサンチョのことは最高級のクオリティを持った選手だと認識しているよ。 彼は世界中のあらゆるチームの問題を改善することが可能な人材だと思う。リヴァプール、シティ、バルセロナ、レアル。どこへ行っても問題ないと思うね。だけど、ユナイテッドはサンチョと非常によく似たタイプの選手がすでに3人もいる。サンチョほど良いかと言われればそうではないかもしれないが、ハイレベルな選手たちだよ」

「だから、彼らがサンチョよりも獲得すべきはハリー・ケインなんじゃないかと思うんだ。私が思うに、ユナイテッドに必要なのは純粋なセンターフォワードだ。1億ポンドも払えるのなら本物のNo.9、ゴールスコアラーと呼べる選手を獲得すべきだと考える。そしてケインはそれにうってつけの選手だ。オーレ(・グンナー・スールシャール監督)がそういったタイプのセンターフォワードを欲しているかはわからないけどね」

サンチョのようなウインガーに資金を投じるよりも、ケインのようなチームにいないタイプのセンターフォワードにお金をかけるべきと主張したスコールズ氏。たしかに、今のマンUにはウイングやシャドーストライカー向きの選手が多いだけに、同氏はこう言いたくなるのも無理はないだろう。

長きにわたってサンチョを追い続けてきたマンUだが、彼と似たタイプの選手が躍動し始めたことでこの20歳を獲得する意味を失いつつあるか。ケインとは言わないまでも、今夏彼らが狙うべきは9番タイプのストライカーなのかもしれない。

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