まずはトップ4復帰へ、アーセナル周辺が騒がしくなってきた。
現在はバルセロナMFフィリペ・コウチーニョ、チェルシーFWウィリアンのブラジル代表コンビ獲得の話題が盛り上がりを見せており、前線に2人の実力者を迎え入れることができるかもしれない。
特に気になるのはコウチーニョだ。バルセロナとバイエルンでは評価を落としたものの、テクニックが衰えたわけではない。28歳の年齢を考えても、まだ数年はトップレベルを維持出来るはず。アーセナルの攻撃を飛躍的にレベルアップさせる存在となる可能性が高い。
アーセナルにとってコウチーニョ獲得がプラスになる理由はいくつか存在する。
1.エジルに代わるチャンスメイカーへ
今季のアーセナルは攻撃の創造性が不足していると指摘されてきたが、チームNo.1クラスの創造性を持つMFメスト・エジルはベンチに座ったままだった。指揮官ミケル・アルテタがエジルを構想に含めないのであれば、代わりをこなす選手が必要となる。
英『GIVE ME SPORT』のデータによれば、コウチーニョはリヴァプール在籍時にプレミアリーグ152試合に出場して52回の決定機を演出している。エジルはアーセナルで184試合をこなして65回の決定機を演出しており、ペース的にコウチーニョがエジルにも負けていないことが分かってくる。
また、コウチーニョにはエジルやレアル・マドリードからレンタルで加わっていたMFダニ・セバージョスを上回る得点力が備わっている。最近のアーセナルは得点部分でFWピエール・エメリク・オバメヤンに依存しているところがあり、中盤からコウチーニョが二桁得点ほど決めてくれれば大きなプラスとなる。
2.選択できるシステムが増える
コウチーニョをどこで活かすかはアルテタ次第だが、コウチーニョはトップ下に加えて左のウイングやインサイドハーフもこなすことができる。[4-2-3-1]、[4-3-3]の両方に対応できるはずで、トップ下コウチーニョ、左ウイングにウィリアンなんて起用法も可能だ。ブラジル代表のホットラインを生み出すことも、アーセナルにとって大きなプラスとなるだろう。
また、アーセナルでは今季ブラジル出身の18歳FWガブリエウ・マルティネッリがブレイクしている。ウィリアンやコウチーニョが同国の先輩としてマルティネッリの成長を促す効果も期待できる。
3.プレミアリーグでの豊富な経験
これも大きい。コウチーニョがプレミアリーグで通用することはリヴァプール時代に証明されているため、正しく起用すればすぐに結果が出せるはず。思い切ってコウチーニョ中心の攻撃編成にしてしまうのも手かもしれない。
オバメヤン、ウィリアン、コウチーニョ、ブカヨ・サカ、ニコラ・ペペなど、前線はかなりハイレベルな構成となる。仮にセバージョスを残すことができるならば、セバージョスとコウチーニョのホットライン形成も期待できる。
アーセナルにとって悪い話ではなく、コウチーニョにとってもキャリアを復活させる舞台として慣れ親しんだプレミアリーグは理想的だ。実現すれば来季のアーセナルは一気に危険な存在となることだろう。
●最新情報をtwitterで見よう!
twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/