攻撃陣を完成へと導く“アフリカの宝石” ナポリに若き怪物FWがやって来た

ナポリが獲得を発表したオシムヘン photo/Getty Images

新進気鋭のナイジェリア代表FW

ナポリに“強くて、速い”若きストライカーがやって来る。同クラブは7月31日、リールからナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンを獲得したことを発表した。

昨季セリエAで2番目に多い総得点「74」を叩き出し、ユヴェントスに次ぐ2位でシーズンをフィニッシュしたナポリ。しかし、一転して今季は攻撃陣が思うように機能せず、総得点はリーグ8位の「61」にとどまった。そんな状況もあって、彼らは攻撃陣の迫力不足を補う存在を探していたが、見事その条件に当てはまる選手を確保してみせた格好だ。

加えて、得点力以外の部分もナポリがオシムヘンを獲得した恩恵は大きいだろう。類稀なるスピード以外にも、身長186cmというサイズを活かした空中戦の強さが魅力の一つとして光る同選手。ナポリで同じ特長を持つFWはアルカディウシュ・ミリクやフェルナンド・ジョレンテといった人材がいるものの、前者は今夏移籍の噂が浮上しており、後者は今季なかなか結果を出すことができていない。来季のナポリは前線の高さに不安を抱える可能性があっただけに、その弱点を補えるオシムヘンはまさに“理想の存在”だったと言える。
「オシムヘンはまだ若く、大きな可能性を秘めた選手だ。現在のチームにいる他のFWとは違う特長を持っている。彼の加入で我々の攻撃陣は完成を見るはずだ。双方が違う道を歩むことを望んでいることから、我々はミリクと違う道を歩むこととなるだろう。だから彼を獲得できて本当に良かった」

今回のオシムヘン獲得に際し、ナポリのスポーツディレクターを務めるクリスティアーノ・ジュントリ氏もこのように期待を口にする。2019-20シーズンは少し物足りなかったナポリの攻撃陣を完成させる“ラストピース”として期待がかかるオシムヘン。来季、セリエAで“アフリカの宝石”は最高級の輝きを放つかもしれない。

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