新天地でのスタートこそ躓いてしまった印象もあったが、イタリアの名門で25歳は見事にその評価を覆してみせた。ユヴェントスのMFアドリアン・ラビオは、今やマウリツィオ・サッリ監督率いるチームにとって重要な存在となっている。
昨夏パリ・サンジェルマンからフリーでイタリアの絶対王者に加入した同選手。移籍当初は古巣で長く実戦から離れていた影響もあり、なかなかプレイタイムを伸ばすことができていなかった。この序盤戦の苦境を見た人々からは“失敗補強”の烙印も押されかけ、一時はたった1年でユヴェントスを退団する可能性も報じられていたことは記憶に新しい。
しかし、セリエAのシーズンがほぼ終わろうとしている今、ラビオの評価は移籍当初と全く違うものになっている。シーズン後半戦に入ってから徐々に出場機会を増やした彼は、リーグ戦の中断を挟んだ後にはもはやユヴェントスの中盤で欠かせない存在に。ボールを奪えて攻撃性能にも優れた“万能型MF”として、チームのセリエA9連覇に大きな貢献を果たした。時にはアンカーも務めるユーティリティ性も、サッリ監督としては重宝したことだろう。
そんな評価を大逆転させることに成功したラビオの奮闘には伊『calciomercato』も注目。同メディアは25歳MFの今季を「ジェットコースターのよう」と表現し、次のようにラビオへの称賛を綴っている。
「ラビオの今季はジェットコースターのようだった。スローペースなスタートとなったが、今年に入ってから最初のピークを迎え、リーグ戦再開後にはユヴェントスにとってかけがえのない存在となった。今のラビオはファビオ・パラティチが望んでいたMFそのものだ。サッリも将来のビアンコネリにはラビオが必要と話している。このフランス人は半年で周囲の評価を覆してみせた」
徐々に試合勘を取り戻すことで本来の実力を発揮することに成功したラビオ。戦力に余裕のあるユヴェントスだからこそ演じることができた評価大逆転とも言えるか。放出候補から“チームの未来”と呼ばれるまでの存在となった25歳。ラビオはこれからもユヴェントスで輝き続ける。
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