強豪との戦いを制することも重要だが、来季アーセナルが上位争いに絡んでいくためには下位相手との戦いで確実に勝ち点3を稼いでいく必要がある。
アーセン・ヴェンゲル時代のアーセナルからは想像しにくいかもしれないが、現在のアーセナルは攻撃の創造力が不足していると指摘されることもある。攻撃のアイディア部分を改善しなければ、来季の上位進出は難しいのだろう。
英『sky SPORTS』はいくつかのデータを紹介しているが、今季のアーセナルはリーグ戦37試合を消化した段階で総シュート数が393本に留まっている。
これはリーグで下から5番目に少ない数字となっており、近年のアーセナルからは想像もつかない少なさだ。トップのマンチェスター・シティが714本も打っていることを考えると、来季はもう少し増やしていかなければならない。
ちなみに2位はチェルシーで614本、3位はリヴァプールで577本だ。優勝争いへ加わっていくためにはシュート精度を上げていくと同時に、最低でも550本以上はシュートを打てるだけのチャンスをチーム全体で作っていく必要があるだろう。
また興味深いのが、アーセナル内における「チャンスメイク数ランキング」だ。
同メディアの数字では、今季リーグ戦にて最もチャンスメイクしているアーセナルの選手はFWニコラ・ペペ(38回)、そしてMFメスト・エジル(38回)となっている。
しかし、2人とも今のチームではあまり重要視されていない。単純にチャンスを増やすなら2人をピッチへ送り出すべきなのだろうが、2人が重用されていないのは興味深いポイントか。
指揮官ミケル・アルテタは、「私はシティにて4年間引いた相手を崩すためのベストな解決策を探す経験をしてきた。それは我々アーセナルが直面しているチャレンジの1つだし、伸ばしていかなければならないエリアの1つだ」と語っている。
来季に向けて相手が低い位置で築いた守備ブロック破壊が1つのミッションとなるのは間違いない。マンCでジョゼップ・グアルディオラと仕事をしてきたアルテタがどのようなアイディアを植え付けてくれるのか楽しみだ。
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