今季のプレミアリーグを制したリヴァプールにおいて、強力3トップが果たした役割は非常に大きいものだった。モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの前線ユニットは次々とソリッドなプレミアクラブの守備陣を攻略。3人合わせて43ゴールを挙げる活躍を披露した彼らは、間違いなくチャンピオンチームにとって必要不可欠な存在だったと言える。
2017-18シーズンにサラーが加入したことによって結成されたこの3トップ。先日はリヴァプール加入以降の3人の合計得点数が「250」の大台に乗ったことも報じられた。プレミアで猛威を振るう前線ユニット。そんな彼らの誕生秘話をユルゲン・クロップ監督が明かしている。どうやら現在の“右サラー、中央フィルミーノ、左マネ”という配置は、マネの思いやりから生まれたものだったようだ。
「我々がサラーとサインを交わして、その日が両者にとって幸せなものとなったことを今でも覚えているよ。彼に初めて会った際、サラーが右サイドでのプレイを好んでいると話していたこともね。当初、サラーは『だけど、このクラブではマネがそこでプレイしている』と言っていたんだけれど、その後マネは話を聞いて『僕は左サイドでも大丈夫だ』ってサラーに言ったんだ。そして今ではフィルミーノも含めて250ものゴールを奪うようになった。うまくいったね。彼らは一人で世界を変えることはできないけれど、共にプレイすることでそれを可能にしたのさ」
クロップ監督がこのように語ったことを英『Daily Mirror』が伝えている。リヴァプール加入1年目の2016-17シーズンは右サイドを主戦場としリーグ戦13ゴールを記録したマネだが、左サイドでのプレイに自信もあってかサラーに右のポジションを譲っていたようだ。これが結果的の功を奏すこととなったわけで、マネの勇気ある譲歩は称賛される然るべきだろう。
マネの一言で始まったリヴァプールの強力3トップ。はたして、彼らはこれからあとどれほど得点を積み上げてくるのだろうか。まだまだゴールラッシュが止まる気配はない。
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