メッシは“シャビ役”へと姿を変えられる スピード落ちた時に試される真価

バルセロナのメッシ photo/Getty Images

チャンスメイクで世界の頂点へ

バルセロナFWリオネル・メッシも32歳とベテランの領域に入り、今後は年齢との戦いも本格的なものとなっていくだろう。

メッシと言えどもスピードは多少落ちてくるはずで、以前のようにドリブルで相手DFを次々と蹴散らすなんてプレイは難しくなってくる。

しかし、メッシならば別の姿へ変化を遂げられる。スピードを失っても、中盤へポジションを下げるという手があるのだ。
ジョゼップ・グアルディオラの下でアシスタントコーチを務めたドメネク・トレントは、メッシがシャビ・エルナンデスの役割をこなすことも可能との考えを示している。FWではなく、MFとしてキャリア終盤を過ごすのも悪くないかもしれない。

「メッシは非常にインテリジェントな選手だ。時折彼は低い位置まで下がってボールを受けているね。彼が望むなら、2、3年後にシャビのようにプレイすることだって出来るだろう。彼はボールを失わないし、アシストもできる。彼はキャリアを通して体をケアしているしね」

シャビはメッシのようなスピードは備えていなかったが、圧倒的なゲームビジョンを武器に試合をコントロールすることが出来た。ボールを失うこともなく、チームメイトも安心してシャビにパスを出していた。メッシも同じ仕事をこなせるかもしれない。

アルゼンチン『Ole』によると、トレントは「レオはシャープじゃない日でもベストなんだ。2つはアシストできるし、ゴールへ繋がる動きをいくつかできる」とも評価している。スピードを失ったとしても、違いを生み出せるとの確信があるのだろう。

ゴール量産からアシスト量産へ。役割を変えることで、もう少しの間世界のトップに君臨することが可能となるかもしれない。

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