新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、サッカー界で各国のリーグ戦が中断を強いられている。とはいえ、5月16日からはドイツ・ブンデスリーガが再開。イングランド・プレミアリーグも6月から無観客での試合開催を目指して動き出しているという。
長期間にわたり試合を見ることができなかったファンとしては嬉しいニュースだ。特にプレミアはリヴァプールの優勝が目前に迫っていることもあり、再開を待ち望んでいた人は多いだろう。
しかし、試合をする当人たちの心境は複雑か。マンチェスター・シティに所属するイングランド代表FWラヒーム・スターリングは自身のYouTubeチャンネルで、この状況に対する自身の考えを次のように語っている。
「僕たちがピッチに戻る時、それはフットボール的な側面以外のことも考慮しなければならない。選手だけでなくメディカルスタッフ、そしてレフェリーたちの安全も確保されていなければならないんだ。どうなるかはわからない。でも、そういった人々と選手の安全が保障された時こそリーグ戦は再開されるべきだと思うね。僕自身、怖がっているわけでないけれど、最悪の事態については考えている。ただ、フットボールが再開される時を楽しみにもしているよ。僕だって本当に日常を取り戻したいと思っているんだ。再びそれを手にしたときにはうまくいくことを願っているさ」
再びピッチに立てる日を待ち望んでこそいるものの、それは試合の運営に関わる全員の安全が確保されてからだとスターリングは訴えている。我々が直面しているのは未知の脅威だけに、彼がそう思うのも無理はないだろう。選手の中にはこの意見に賛同する者も多いはずだ。
着々と再開に向けて動き出している欧州各リーグだが、まだ予断を許さない状況であることに変わりはない。ほんの少しの気の緩みが感染者増へと繋がる恐れがあるだけに、安全の確保を最優先として慎重に議論を重ねてほしいところだ。
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