「ドリブルは非現実的だった」 “ガラスの天才”がお手上げだったMFとは

かつて“ノースロンドンダービー”で相見えたウィルシャー(左)とデンベレ(右) photo/Getty Images

「ボールを奪うことは不可能だったよ」

かつて周囲から“天才”と呼ばれるまでの逸材だったにもかかわらず、怪我でキャリアが狂ってしまった選手。そう聞けば、サッカーファンは誰を思い出すだろうか。頭に思い浮かぶ逸材は多いが、現在ウェストハムに所属するジャック・ウィルシャーを懐かしむ人も少なくないだろう。

アーセナルで華々しいスタートを切り、その左足で見る者全てを魅了したウィルシャー。当時の彼はイングランドだけでなく、世界中の人々に衝撃を与えたはずだ。度重なる足首の負傷によりリーグ戦30試合以上に出場したのは2010-11シーズンの一度のみだったが、その才能は本物だった。

怪我がちだったとは言え、試合に出ればアーセナルに魔法をかけたウィルシャー。そんな同選手がこれまでプレミアリーグで対戦した選手の中で最も脅威に感じた相手選手を自身のInstagramアカウントで行ったライブ配信で明かしている。
「ムサ・デンベレとのマッチアップはいつも嫌だったよ。対戦するときはいつもダービーだったし、常に出場している彼の存在がそれをより難しいものにしたんだ。強かったね。デンベレからボールを奪うことは不可能だったよ。彼のドリブルは非現実的だったね」

ウィルシャーが名前を挙げたのは元トッテナムのベルギー代表MFムサ・デンベレ(現.広州富力)。圧倒的なまでのボールキープ能力を備え、当時トッテナムの中盤を支配していたテクニシャンをウィルシャーは相当厄介な存在と思っていたようだ。その進撃を止めることにはかなり苦労させられたか。

“ガラスの天才”が明かした最も厄介だった対戦相手。現在は中国でプレイしているデンベレだが、そのインパクトはウィルシャーの記憶にも深く刻まれている。

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