リヴァプール内部でも少し意外? A・アーノルドはなぜ若い背番号を求めない

リヴァプールで66番を背負うA・アーノルド photo/Getty Images

“66番”を背負い続けるワールドクラス

2016年のトップチームデビュー以降、公式戦で一貫して“背番号66”を着用し続けるリヴァプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルド。彼は一体なぜチームで不動のレギュラーとなった今でも、その背中に一際大きな番号を背負い続けるのだろうか。疑問に思ったことがあるファンも少なくはないはずだ。

ユース上がりの選手だけに、最初に与えられた番号が大きい数字であるのは理解できる。しかし、彼はここ数年でワールドクラスの右サイドバックとして世界に名を轟かせている選手だ。そろそろ若い番号を背負ってもいい頃ではないだろうか。しかし、A・アーノルドは現在の番号がかなり気に入っているようで、今のところ背番号変更の予定は全くないという。リヴァプールのキット管理部門に務めるリー・ラドクリフ氏は、これについてA・アーノルドの性格を少しイジりながら次のように語る。英『Liverpool Echo』が伝えた。

「トレントはトップチームの一員でいるということだけで満足しているんだ。彼は自分がどれほど優れた選手であるかを理解していないよ。正直に言ってしまえば、本当に何も求めていないんだ。トレントはとてものんびりしたヤツで、普通の選手なら若い背番号を目指して『よし、やってやろう。良い番号を貰ってそれを着用し続けるんだ』って思うものだけど、そんな考えは持っていない。その後何年にもわたって象徴的な番号になるかもしれないのに、その意味を理解していないのさ(笑)」
「一般的に、リヴァプールの若い選手は1年活躍すれば背番号の変更を要求できるようになっている。でも、トレントは今の番号にとても愛着が湧いているようでね。一度たりとも変更してほしいと求められたことはないんだ。最初のシーズンで彼が優秀さを示した際には『ああ、彼の背番号が変わるのもそう遠くはないな』とみんな言っていたのにね。そのために開幕ギリギリまでユニフォームの発注を待ったこともあったよ。でも、それは決して起こらなかった。トレントはこの番号で本当に満足しているみたいだ。今では、(66番は)かなり象徴的な番号になったね。これからはさらに価値を高めていくだろう」

最初に着用しただけに愛着こそあるが、基本的に背番号に関して無頓着だというA・アーノルド。プレイに番号の大きさは関係ないといったところか。理解はできるが、変更のチャンスがあっても“66番”を着用し続けるという選択はなかなかユニークなものと言えるだろう。

背番号は大きくてもピッチ上で披露するプレイは超一流なA・アーノルド。本人はあまり気にしていないようだが、ラドクリフ氏の言う通り“66番”はリヴァプールにとって大事な番号になりつつある。

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