“プレス無効化”する天才 スピード上げてないのに突破する魔術師の妙技[映像アリ]

イタリア代表で活躍してきたピルロ photo/Getty Images

ほぼ歩いているようなスピードでかわす時も

中盤でプレスを受けているにもかかわらず、何事もなかったかのように突破してしまう。今回英『Sportbible』が改めて称賛したのは、元イタリア代表MFアンドレア・ピルロだ。

ピルロは体が特別大きいわけでもなく、スピードも平凡だ。プレスをかければボールを奪えるようにも思えるのだが、これが全く奪えない。

同メディアはEURO2012のパフォーマンスを取り上げているが、この大会でピルロはMFとしてパーフェクトなプレイを見せてくれた。
この大会でイタリア代表は準優勝を果たすのだが、ピルロはその中心だ。ピルロは年齢を重ねるごとにレベルアップしたところがあり、33歳で迎えたEURO2012は全盛期と言っていいかもしれない。

中盤で囲まれた時も、ピルロは特にペースアップするわけでもない。歩いているに等しいスピードの時もあるのだが、最初のタッチで確実に相手の逆を突いてくる。サッカーにおいてファーストタッチがいかに重要かを示す最高の手本とも言えよう。

もちろんロングパスの精度も世界トップクラスだ。相手のプレスをかわし、的確にフリーの味方へ繋いでいく。このような司令塔がいれば指揮官も楽だろう。

MFとして見習うべき点は多く、さりげないテクニックにピルロの良さが詰め込まれている。



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