イブラヒモビッチだけじゃない ミランを支える“四銃士”を忘れるな

シーズン後半戦から本来の実力を発揮し始めたレビッチ photo/Getty Images

浮沈のカギ握る4名の中心選手

今冬ズラタン・イブラヒモビッチを獲得したことによって息を吹き返したACミラン。ピッチ内外でリーダーとして振る舞うベテランFWの加入が、彼らにとってこの上なく大きかったことは間違いない。ミラン浮上のカギを握る存在といえよう。

しかし、ミランの命運を左右するのはイブラヒモビッチだけでない。彼の他にも、同クラブで重要な役割を担う選手が4人いると伊『Gazzetta dello Sport』が主張している。

そんな重要人物の1人目はFWアンテ・レビッチだ。昨夏フランクフルトから加わったレビッチはシーズン前半戦で無得点に終わる散々な内容だった。当初はその存在を忘れられていたと言っても過言ではない。しかし、このFWは年明けと同時に爆発。後半戦だけで7ゴールを荒稼ぎしている。間違いなく攻撃の要だ。
2人目はMFハカン・チャルハノール。この背番号10はシーズン序盤から左ウイングでプレイすることが多かったのだが、レビッチの台頭によりトップ下やインサイドハーフを任されるようになった。このポジションチェンジが功を奏したか、最近のチャルハノールは絶好調。イブラヒモビッチとの好連係も見せており、ノリに乗っている印象を受ける。ハイレベルなFKでも、ミランの得点数増に貢献してくれることだろう。

スソ退団後、カスティジェホは右サイドで攻撃の起点となっている photo/Getty Images

3人目はFWサム・カスティジェホだ。前半戦に右ウイングの絶対的存在だったスソの移籍で空いた席に、スッポリと収まったカスティジェホ。スソほど“個の力”があるとは言い難い同選手だが、周囲との連携や献身性などで前任者との違いを見せつけている。チームの一員としてならカスティジェホの方が評価は上だろう。2020年に入ってから同選手が記録したチャンス創出数「31」は、欧州5大リーグトップの数字だ。

そして最後はMFイスマエル・ベナセル。アルジェリア代表MFは中央をスルスルとドリブルで持ち上がってしまうリーグ屈指のドリブラーだ。イエローカードを貰う機会も多いが、裏を返せばそれだけ積極性があるということ。この中盤戦士はミランに活力を与える存在と言えよう。局面の打開役という意味でも、重要な選手であることに違いはない。

ミラン浮沈のカギを握る“四銃士”。はたして、彼らは現在の調子をシーズン終了までキープすることができるのか。リーグ戦中断というハプニングに見舞われたが、再開時には今までと変わらぬ姿で相手守備陣を蹂躙してほしいところだ。

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