メッシはもう驚異的な選手じゃない フォーム低下は“意識”の問題も関係か

各方面からフォームの低下が指摘されているメッシ photo/Getty Images

アルゼンチンの先輩から厳しい意見

バルセロナの王様にも、いよいよ衰えが見え始めたのだろうか。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシのパフォーマンスに批判の声が上がっている。

昨季リーガ・エスパニョーラで36ゴールを挙げ欧州得点王を獲得したメッシだが、今季のパフォーマンスに対するネガティブな意見は多い。今季もここまで21試合に出場し18ゴールを決めているのだが、先日行われたレアル・マドリードとのクラシコでは沈黙。特に見せ場もなく90分間を終えることとなってしまった。第25節でエイバル相手に4ゴールを荒稼ぎしたものの、直近のリーグ戦6試合で得点を記録したのはこのエイバル戦のみ。一体なぜ、メッシのフォームは低下しつつあるのか。

その原因の一つとして、相棒であるウルグアイ代表FWルイス・スアレスが負傷離脱していることは挙げることができるだろう。マークが集中することによってメッシの自由は以前よりも奪われている。しかし、母国の先輩はメッシそのものに原因があるとの見解を明らかにしている。元アルゼンチン代表GKウーゴ・ガッティ氏はスペインのテレビ番組『El Chiringuito』に出演した際、バルセロナのエースについて次のように語った。
「アルゼンチンでメッシが批判を受けても、もはや気にならなくなってきた。メッシは驚異的な選手だったけど、今は違う。多くの人は現在の彼を大きく扱いすぎているよ。それは間違っていると私は思う。今の彼はその声にかまけてピッチでさらに歩くようになった。これは改善しなければならないことだ。メッシは疲弊しているかのようなリズムでプレイすることに慣れてしまったのさ。これはフットボールを知っている人なら、みんなが同じことを考えているはず。マラドーナやペレ、メッシのような選手がいると、チームメイトはそういった選手にボールを集めようとする。それで勝利を掴んできたからね。だが、今の彼にそう扱われるほどの力はない。なのにチームメイトはまだメッシにボールを集め続けているんだ。他の誰にパスを供給することもなくね」

メッシは以前にもましてピッチ上でサボるようになったと、キッパリ言い放ったガッティ氏。フォーム低下の原因は衰えのほか、メッシ自身の意識も関係しているとの考えだ。

少しだけ普通の選手に戻りつつあるメッシ。衰え自体は人間である以上仕方のないことだが、そろそろ彼もチームのために走ることを取り入れなければならないのか。“フットボール史上最高の選手”との呼び声も高いストライカーが32歳を迎えた今、窮地に立たされている。

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