エース離脱で生じたアピールタイム バイエルンで熱いバトルが巻き起こる

レヴァンドフスキの負傷で出番増加の可能性が高くなっているコウチーニョ(左)とザークツィー(左) photo/Getty Images

ブレイク前夜の新星vs再起図るテクニシャン

エースの離脱は痛いが、その分ここまで出番の限られていた選手たちが穴を埋める大活躍を披露するか。

今季バイエルン・ミュンヘンの攻撃陣を牽引してきたFWロベルト・レヴァンドフスキが、先月25日に行われたチャンピオンズリーグのチェルシー戦後に左膝関節部分のけい骨を骨折していたことが発覚し、負傷離脱を余儀なくされた。期間は約4週間と見込まれており、バイエルンはその間この怪物ストライカーを欠いた状態で今後数試合をこなさなければならない。

4週間となると、順調に回復しても復帰は早くてリーグ戦第27節フランクフルト戦、もしくは次節ドルトムント戦あたりか。いずれにせよ、現地時間18日に行われるチェルシーとのCLラウンド16の2ndレグの出場は厳しいだろう。バイエルンにとっては間違いなく痛手だ。
とはいえ、このエースの離脱はバイエルンにとって悪いことばかりではない。英『football.london』はむしろ、これがチーム内の競争に火を付けるキッカケになると主張する。その中でも特に注目なのは2人のアタッカーだ。

1人目は前節ホッフェンハイム戦でレヴァンドフスキの代役CFを務めた18歳のジョシュア・ザークツィーだ。同選手はこの試合でフル出場を果たし、1ゴールを記録。6-0の大勝に貢献した。身長193cmのサイズを誇るヤングスターはかねてよりレヴァンドフスキの後継者として期待されており、その決定力も本家ばり。今季はここまでシュートわずか7本で3ゴールを沈めている。19歳にチャンスが与えられる可能性は大いにあり、ここでアピールできればレヴァンドフスキ復帰後も定期的に出番を与えられることとなるだろう。

そんなザークツィーに勝負を挑むのは、MFフェリペ・コウチーニョ。CFタイプの選手ではない為、少々意外に思った人も多いだろうが、これはザークツィーが出場しなかったDFBポカールのシャルケ戦でCFを務めたのはトーマス・ミュラーだったことが関係している。今季トップ下を主戦場としているベテランが一列前にポジションを上げることとなれば、今度は10番の位置に代役が必要となる。そこに収まる選手がコウチーニョというわけだ。左サイドはキングスレイ・コマンの復帰が近いということもあり、この25歳は今後トップ下でアピールということになりそうだ。

ポジションは違えど、空いている枠は1つのみ。はたしてレヴァンドフスキ不在の間、アピールに成功するのはどちらなのだろうか。バイエルンで巻き起こるブレイク前夜の新星と再起を図るテクニシャンの熱いバトルに注目だ。

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