今冬移籍市場でトッテナムからニューカッスルに半年間のレンタルで加入したイングランド代表DFダニー・ローズ。負傷の影響やジョゼ・モウリーニョ監督との衝突も報じられていたとはいえ、同選手はスパーズの重要な戦力だったことは間違いないだろう。少々意外な取引成立だったとも言えるのではないだろうか。
そんなD・ローズがこの移籍劇の舞台裏を明かしている。どうやら、同選手はニューカッスルのレギュラーSBであるDFイェトロ・ウィレムスが現地時間18日に行われたチェルシー戦で負傷したのを見て、移籍を決断したようだ。ピンチに陥るニューカッスルを救いたかったと、この29歳はクラブ公式インタビューにて次のように語った。
「ニューカッスルとチェルシーの試合でイェトロが負傷したのを見て、すぐに代理人へ電話をしたよ。そして彼に『ニューカッスルへ行きたい』と伝えたんだ。移籍が成立するまでに1週間から10日ほどかかったけど、無事ここに到着することができて嬉しいよ。本当に偶然だったんだ。選手が怪我をしてしまったことは残念だけど、チームの一員となれたことに感謝している。試合に出る時が待ちきれないよ」
実に男前な理由と言えるか。トッテナムでの立場が怪しくなっていたとはいえ、ウィレムスが今季絶望と言われるニューカッスルにとって彼の加入がこれ以上ない補強であるのは間違いない。
そして、さらにユニークな理由がもう一つ。イングランド北部の町ドンカスター出身のD・ローズにとっては、地元のおいしいフィッシュ&チップスの店に通えることも決断の大きな助けになったという。
「最高のフィッシュ&チップスを提供してくれるお店がドンカスターにあるんだ。僕は13年間ロンドンにいたけど、満足いくお店は1つしか見つけられなかった。だから北部に戻ったことでドンカスターのお店にも行けるようになったね。しばらくぶりにそれを楽しめることにもワクワクしているよ」
男前、そして少し意外な理由でニューカッスル行きを決めたD・ローズ。はたして後半戦、彼はニューカッスルの救世主となれるのだろうか。イングランド代表DFが披露する圧巻のパフォーマンスに期待したい。
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