今季こそナポリがセリエA制覇に届くのではないか。今季開幕前には、そうしたポジティブな意見もあった。ユヴェントス、インテル、ローマなど、上位クラブで次々と監督交代が起きたからだ。
それに対してナポリはカルロ・アンチェロッティ体制2年目を迎えることになり、チームの成熟度ではライバルを上回る。マウリツィオ・サッリを迎えた王者ユヴェントスがこれまで通りの安定感を披露するかも分からないため、ナポリサポーターも期待をかけていたことだろう。
ところが、ナポリの立ち上がりは鈍い。格下相手に引き分けるゲームも目立ち、ここまでは5勝3分3敗の7位に沈んでいる。すでに首位ユヴェントスとは勝ち点差11がついており、これはナポリサポーターが望んでいたスタートではない。ユヴェントスもサッリの下で勝ち点を順調に積み重ねているため、この11点差をひっくり返すのは至難の業だろう。
しかも今やユヴェントスとスクデットを争うのはアントニオ・コンテを迎えたインテルで、セリエAではすっかりユヴェントスとインテルが2強となってしまった。ナポリは蚊帳の外となってしまい、今では話題に上がる機会も少なくなってきている。
伊『Corriere Della Sera』によると、この成績からアンチェロッティとアウレリオ・デ・ラウレンティス会長の関係が冷えてきているようで、アンチェロッティ体制は今季限りで終わるとの見方が強くなってきている。少なくとも現在の成績でクラブ上層部が納得するはずはない。
PSVからFWイルビング・ロサノ、ローマからDFコスタス・マノラスなど、今夏の市場でナポリは積極的な動きを見せたのだが、それも今ひとつ機能していない。名将アンチェロッティにとってはピンチだが、このまま成績を好転させることはできないのだろうか。
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