“ランパード革命”の象徴はこの2人か チェルシーの中盤支えるボランチコンビ

今季チェルシーの中盤に欠かせない存在となっているジョルジーニョ(左)とコバチッチ(右) photo/Getty Images

ビルドアップで大貢献する“いぶし銀”たち

今季プレミアリーグでここまで4勝5分2敗という戦績で4位につけているチェルシー。この快進撃の中で注目されているのは、MFメイソン・マウントやFWタミー・エイブラハムを筆頭とした若手選手たち。しかし、昨季から在籍していた選手も彼らの活躍に呼応するように今季ハイパフォーマンスを披露している。なかでも中盤の底でコンビを組むジョルジーニョとマテオ・コバチッチの活躍は見逃せない。

昨季はマウリツィオ・サッリ監督の下で批判に晒されたジョルジーニョと、これといって目立った活躍ができなかったコバチッチ。しかし、今季新たにフランク・ランパード監督が就任すると、彼らは真価を発揮。もともとボールの扱いに長けていたこともあり、チームがビルドアップに行き詰まった際の救いの場となった。マウントやエイブラハムが最終局面において存分に力を発揮できるのは、後ろに信頼できるこの2人が構えているというのも大きいだろう。昨季までアンカー1人の負担が大きかったチェルシーだが、中盤の底をこの2人にすることにより、ビルドアップで大きなアドバンテージを得ている。

そんな中、このボランチコンビの活躍を英『The Guardian』も絶賛。「ランパードの革命を体現する2人」と題した特集を組み、その中で彼らのことを「昨季まで鳴かず飛ばずだった2人がランパードの下で解放された」と表現している。そして、同メディアがそんな2人の重要性を今季最も感じた試合としたのは、チャンピオンズリーグ・グループリーグ第3節のアヤックス戦だ。この試合、チェルシーは序盤にアヤックスのハイプレスにさらされたが、ジョルジーニョとコバチッチが柔らかなボールタッチでそれをいなしながらリズムを作り、オランダの強豪に主導権を握らせなかった。守備面での貢献も光り、同メディアは「適切なポジショニングやカバーは、アヤックスの最重要人物であるドニー・ファン・デ・ベークをイライラさせた」と賛辞を惜しまない。最終的には途中投入されたFWミシー・バチュアイが決勝点を挙げオイシイところ持って行ったが、陰のMVPはこの2人と言っても過言ではない内容だった。
このアヤックス戦以外でも、今季はチェルシーで持てる力を存分に発揮しているジョルジーニョとコバチッチ。主役となることは少ないが、この2人は今後もチームを支えるキーマンとしてチェルシーの中盤に君臨してくれることだろう。

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