バロンドール候補者数で見る国別勢力図 トップはなんと昨年選出者“ゼロ”

2019年のバロンドール候補最多選出国となったオランダ photo/Getty Images

オレンジ軍団の時代が到来するのか

現地時間21日に発表された2019年のバロンドール候補者30名。リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドといった大御所からジョアン・フェリックスやマタイス・デ・リフトなどのニューカマーまで、様々なスーパータレントが選出された。彼らは言うなれば、「現在サッカー界で最も輝いている30名」だ。

そんな一騎当千のスーパースターたちを最も多く輩出している国はどこか。優秀な選手をどれほど擁しているかによって、欧州各国の勢力図も見てとれることだろう。

9位 ドイツ(1名/前年比+1)
9位 セルビア(1名/前年比+1)
9位 ポーランド(1名/前年比+1)
9位 エジプト(1名/前年比±0)
9位 ガボン(1名/前年比+1)
9位 アルジェリア(1名/前年比+1)
9位 韓国(1名/前年比+1)
まずはそれぞれ1人が選出された9位の国々。これはドイツ、セルビア、ポーランド、エジプト、ガボン、アルジェリア、韓国の7カ国となっている。1人のみではあるが、世界最高峰の30名に名を連ねる選手を輩出したのは素晴らしいと言えるだろう。しかし、一方で少し寂しいのはドイツ。昨年の候補者ゼロよりはマシだが、2014年のW杯王者からは近年スーパータレントがそれほど多く生まれていない。

5位 ベルギー(2名/前年比−1)
5位 アルゼンチン(2名/前年比±0)
5位 イングランド(2名/前年比+1)
5位 セネガル(2名/前年比+1)

それぞれ2名が選ばれ5位にランクインしたのがベルギー、アルゼンチン、イングランド、セネガルの4カ国。強豪国が揃う中、やはり目を引くのはセネガルか。同国はナポリのDFカリドゥ・クリバリとリヴァプールのFWサディオ・マネという攻守の要が選出されている。国際舞台でセネガルが輝く日は近いかもしれない。

3位 ブラジル(3名/前年比−1)
3位 ポルトガル(3名/前年比+2)
2位 フランス(4名/前年比−3)
1位 オランダ(5名/前年比+5)

3位はそれぞれ3名が選ばれたブラジルとポルトガルだ。ポルトガルは定番のクリスティアーノ・ロナウドに加えて、新たにジョアン・フェリックスとベルナルド・シウバが選出された。着実に次世代のアタッカーが頭角を現している印象だ。惜しくも2位となったのは、2018年に選出数トップだったフランス。昨年の7名から4名に数字を落としたものの、依然順位は高い。さすがはロシアW杯のチャンピオンと言ったところか。

そして、最も多くの候補者が選出された国はオランダだ。昨年、同国からは候補者が選出されなかっただけに、彼らが最多輩出国であるという事実に驚く人も少なくないだろう。さらに面白いのはそのポジション内訳。DFフィルジル・ファン・ダイク、DFマタイス・デ・リフト、MFフレンキー・デ・ヨング、MFドニー・ファン・デ・ベーク、MFジョルジニオ・ワイナルドゥムが候補に選ばれており、花形とも言えるFWの選手はなんとゼロとなっている。

じわじわと実力者を輩出し続けているオランダ。オレンジ軍団が世界を支配する時は近いかもしれない。

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