チェルシーMFに対するファンの評価が1年で180度変わっている。昨季ナポリから同クラブに加入したMFジョルジーニョのことだ。彼は加入初年度となった2018-19シーズン、攻撃的なスタイルを標榜するマウリツィオ・サッリ前監督の下でアンカーに固定されたが、守備力の低さを露呈する場面が散見された。エンゴロ・カンテという優秀なアンカー要員を押しのけてその位置を務めていたこともあり、各方面から批判が集中したことは記憶に新しい。
しかし今季フランク・ランパード監督が就任すると、ジョルジーニョは昨季の鬱憤を晴らすかのように躍動し始める。本来のパス能力に加え、課題とされていた守備でもチームに多大な貢献を果たすようになったのだ。今季はここまで、ボールリカバリー数やンターセプト数でリーグ屈指のスタッツを叩き出している。
なぜジョルジーニョはここまで劇的に変化したのだろうか。その理由を、本人がクラブ公式サイトで明かしている。どうやら、彼は昨季自身にブーイングを浴びせた人たちを見返したい一心で努力をし続けたようだ。
「人々が僕に対する見方を変えてくれたことに満足しているよ。僕はとても努力したんだ。何も言わずにね。ただひたすらに努力、努力、努力……だったさ。今季は僕にとって自分自身の力を証明するチャンスなんだ。監督のためじゃなくてね。もちろんサッリには感謝しているし、彼の下で多くのことを学んだ。だけど、僕がここにいるのは何も彼の力だけじゃない。自分のクオリティや努力の成果だと思っているよ。(昨季、)人々はそうは思っていなかったけどね。それを知っていたからちょっぴり悲しかったよ。でもそこから努力して、みんなの考えを変えてやろうって思ったんだ。その考えは間違いだってね」
“サッリの愛弟子”。昨季まで彼は周囲から確実にそう思われていたはず。しかし、今チェルシーにいるのは紛れもなく1人の“ジョルジーニョ”だ。恩師がチームを去った後も選手として成長し続けるイタリア代表MF。今後も彼の活躍から目が離せない。
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