現地時間8日にチェルシーからアーセナルへの電撃移籍が発表されたDFダビド・ルイス。長くチェルシーを牽引した彼が同じロンドンに本拠地を構えるライバルクラブへ活躍の場を移したことは、多くのサッカーファンに衝撃を与えたことだろう。
しかし、アーセナルにとってこれは必要な移籍だったのだろうか。移籍市場閉幕間際に昨季までキャプテンを務めたDFローラン・コシェルニーを失ったがゆえの代役確保だが、守備を強化したいのなら攻撃力を売りとするD・ルイスは不要という考え方もできる。移籍決定前、同クラブOBのマーティン・キーオン氏が「この取引は中止すべき。リスクが高すぎる」と発言するなど、このブラジル人DFの獲得に首をひねる人も多い。
そんな中、英『The Sun』は昨季たびたび凡ミスを犯し、ことあるごとにアーセナルファンの怒りを買ったシュコドラン・ムスタフィとD・ルイスの守備スタッツを比較。新加入DFが守備の強化を図れる存在かどうかを検証している。
まず同メディアが比べたのは両者が昨季記録した90分あたりの平均タックル数。ムスタフィが2.1回なのに対して、D・ルイスは1.1回だ。ほぼ1回分もの差が生じている。積極守備が持ち味の選手としては寂しい数字か。続いては90分あたりの平均インターセプト数。こちらも前者が2回、後者が1回と差が出てしまっている。その他も空中戦勝率(ムスタフィ:66.5%、D・ルイス:53.2%)やデュエル勝率(ムスタフィ:62.7%、D・ルイス:57.0%)でもムスタフィに軍配が上がる結果となっている。
もちろん、スタッツだけでサッカー選手を語るのはナンセンス。ムスタフィはデータに表れない凡ミスも多数犯している。それでも、今回同メディアが示したデータはなかなかに興味深いものではないだろうか。
はたして、アーセナルのD・ルイス獲得は吉と出るか凶と出るか。活躍の場を移したブラジル人DFの2019-20シーズンに注目だ。
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