[移籍]インテルで構想外の“ファイター” 古巣カリアリへの復帰を決断

カリアリへレンタル移籍することとなったナインゴラン photo/Getty Images

5年半ぶりに古巣へ

カリアリは5日、インテルから元ベルギー代表MFラジャ・ナインゴランを獲得したと発表した。なお、契約は1年間のレンタル移籍とのことだ。

現在31歳のナインゴランは2007年にイタリアのピアチェンツァでプロとしてのキャリアをスタートさせ、2010年1月から4年間にわたってカリアリでプレイ。チームの主力として活躍し、2014年1月にローマへ買取オプション付きのレンタル移籍でステップアップを果たした。豊富な運動量とデュエルの強さなどを武器に、新天地でも加入直後からレギュラーに定着すると、シーズン終了後にはオプションが行使され、正式メンバーの一員に。名門クラブでも攻守において欠かせない中盤の“ファイター”となり、4年半にわたってチームを牽引した。

そんなナインゴランは昨夏の移籍市場で、恩師であるルチアーノ・スパレッティ監督が率いるインテルへの移籍を決断。昨季は細かい怪我に悩まされることもあったが、公式戦36試合に出場して7ゴール3アシストと、1年目から存在感を発揮していた。2年目の活躍も期待されたが、新指揮官にアントニオ・コンテ監督が就任すると、たびたび素行の悪さが取り上げられてきたナインゴランは、同指揮官の構想外になっていると地元メディアに報じられていた。選手本人はインテルでのプレイを希望していると伝えられていたが叶わず、古巣カリアリへ5年半ぶりに復帰することが決まった。カリアリはナインゴランの復帰を「ラジャ、お帰りなさい!」と歓迎している。
はたして、ナインゴランは古巣カリアリで己の存在意義を証明することができるのか。熱いハートを持つ同選手は、インテルを、そしてコンテ監督を見返すことに燃えているかもしれない。

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