昨季イングランド史上初の国内3冠を成し遂げたマンチェスター・シティ。その中でも本職でない左サイドバックで躍動したMFオレクサンドル・ジンチェンコのパフォーマンスは出色だった。開幕当初、同ポジションのレギュラーとみなされていたDFバンジャマン・メンディの負傷離脱を感じさせない働きぶりで公式戦29試合に出場。加えて、その全てで負けなしという「無敗男」ぶりも発揮した。
慣れないポジションで成功をつかんだジンチェンコ。その陰には、昨季限りで退団したDFヴァンサン・コンパニの支えがあったという。英『Daily Mirror』によると、この22歳は偉大なキャプテンにDFの何たるかを教わったと語り、コンパニ退団の知らせを受けた時は涙を流したことも明かした。
「(ヴァンサンが退団すると聞いて)正直泣いたよ。彼は絶対的なレジェンドであり、僕は彼と一緒にプレイできたことをとてもラッキーだと思っている。彼はいつの日かここで監督になれるね。僕が知っている中で最も賢い人間だからさ。昨季、ヴァンサンはピッチ内外で僕を大いに助けてくれた。彼は左サイドバックについて教えてくれたし、居残り練習にも何度か付き合ってもらったよ。40分くらいかな。スペースの使い方についてと、僕が何をすべきかを理解する手助けをしてくれたんだ」
コンパニも中盤から最終ラインにポジションを移した経験を持つ選手。似た境遇にあったジンチェンコのことは特に気をかけていたのかもしれない。いずれにせよ、こういった面倒もの良さこそ彼が様々な人に愛され、慕われる理由だろう。
明らかとなったベテランと若手の熱いエピソード。いつの日か、“監督と選手”という関係で彼らが再び共闘する瞬間がやってくるかもしれない。
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