久保建英がFC東京に別れ 「東京での時間は一生忘れない」

在籍した2クラブに感謝の言葉を述べた久保 photo/Getty Images

“自分の言葉”でファンに感謝述べる

FC東京は29日、今夏に同クラブからレアル・マドリード(スペイン)に移籍する日本代表MF久保建英の退団セレモニーを開催した。

2015年から横浜F・マリノスへのレンタル期間を挟んで、同クラブで約3年半を過ごした久保。今季は開幕から完全にレギュラーに定着し、リーグ戦で4ゴール4アシストを記録した。セレモニーでは、久保がピッチに姿を現すと同選手の名場面が収録されたハイライト動画が場内ビジョンに映し出された。そして、その後のスピーチの場でこの18歳はまずはじめに半年間在籍した横浜F・マリノスへの感謝を述べた。

「半年間という短い間ではありましたが、自分が今こうやってここに立てているのは正直に言うと、マリノスに半年間レンタルできたことが非常に大きいと思っています。感謝しかありません」
そして続けて、FC東京へのメッセージを述べている。久保は事前に用意していない“本音”をサポーターに送った。

「“元”FC東京の久保建英です。自分が日本に帰ってきてから今までほぼずっと東京でやってきて、最初はあまり練習も行きたくない辛い時期もありましたが、みんなに助けてもらって今の自分があると思っています。あまり何を喋るかは決めてこなかったんですけど、やっぱり(セレモニーの)映像を見て思うことはたくさんありますし、雨の中たくさんの人たちが足を運んでくれていることに非常に感謝しています」

「良いことばかりではなかったですけど、自分の力もあり、みんなの力も借りて1人前のサッカー選手として、東京を背負って世界に羽ばたいていけることを非常に誇らしく思います。これからはFC東京の久保建英ではなくなりますが、FC東京に在籍した選手として誇りをもって、つらいこともあるかと思いますが、そのたびに動画を見返して元気を出します。東京に来てから3年半、4年くらいだとは思いますが、非常に(スペインへ)行きたくなくなるくらい濃い時間だったと思いますし、苦渋の決断ではありましたが、自分の決断に誇りをもって、東京での時間を自分は一生忘れないので、本当にありがとうございました!」

コパ・アメリカでも相手の急所を突くスルーパスや果敢なドリブル突破で幾度となく日本にチャンスもたらし、その高いクオリティを証明した久保。いよいよこの18歳は世界トップレベルでの戦いに殴り込みをかける。

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