今季のリーガ・エスパニョーラで最も失望させられた選手は誰なのか。今季もリーガを追いかけてきた人ならば想像がつくだろう。当然のことながら3位と悪夢のシーズンを過ごしたレアル・マドリードから多くの選手が選ばれる。
スペイン『MARCA』はGK、DF、MF、FWの4部門に分けて今季最も失望させられた選手は誰かアンケートを取っているのだが、まずGKで1番の票を得たのはレアルのティボ・クルトワだ。ロシアワールドカップで最優秀GKに輝いたクルトワには大きな期待がかかっていたが、レアルでは大量失点を喫するゲームも何度かあった。ケイロル・ナバスと代わるべきとの意見が出るなど、満足できる1年目ではなかった。
DFでは同じくレアルからマルセロだ。今季は若いセルヒオ・レギロンにもポジションを奪われるなど、非常に苦しいシーズンを過ごすことになってしまった。特に守備の不安定さが目につき、今回のDF部門では72%の票を得てしまった。それに続くのはバルセロナで3番手に落ちたサミュエル・ウムティティで18%だ。
MFはバルセロナのフィリペ・コウチーニョが66%の票を獲得してワースト1位だ。総額1億6000万ユーロとされる移籍金でバルセロナに加わったものの、コウチーニョは未だその期待に応えることができていない。失望したと言われても仕方がないだろう。
そのコウチーニョに続くのはまたまたレアルから、MFイスコが20%、トニ・クロースが12%だ。イスコはサンティアゴ・ソラーリの下で構想外となるなど、出番すら与えられない試合が多かった。クロースも不用意なミスが目につき、精密機械のクロースらしくないシーズンだったと言える。
また、MF部門では昨夏レアル・ベティスに加わった日本代表MF乾貴士も候補に挙げられてしまった。アラベスにレンタル移籍してからは好プレイも披露していたのだが、ベティスに限れば残念な結果となってしまった。
最後にFWだが、これは誰もが予想した通りレアルのガレス・ベイルだ。72%の票が集まっており、クリスティアーノ・ロナウドの穴を埋められなかった男には厳しい目が向けられている。ベイルに続くのは11%でアトレティコ・マドリードFWジエゴ・コスタ、10%でレアルのマルコ・アセンシオだ。
レアルの選手が多くの票を得るのは、それだけシーズン前に期待されていた証でもある。今季はその期待に選手たちが全く応えられなかった。厳しい評価だが、レアルの選手たちも受け入れるしかないか。