マンCの左SB補強はナシ? それよりも優先すべきは……

万全の状態ならメンディはマンCでレギュラークラスの選手だ photo/Getty Images

全員復帰すれば欧州トップレベル

現在プレミアリーグで2位リヴァプールと熾烈な優勝争いを繰り広げる首位マンチェスター・シティ。昨季に続き無類の強さを誇っているマンCだが、唯一の泣き所と言ってもいいのが左サイドバックだ。開幕当初レギュラークラスとみなされていたファビアン・デルフやバンジャマン・メンディが故障離脱し、シーズンの大半をオレクサンドル・ジンチェンコが務めたこのポジション。人員不足に陥った今季の反省を活かして新たな選手を獲得すべきとの声もある。しかし、マンCは補強に動かないかもしれない。

そう主張するのは英『Sky Sports』だ。同メディアは1月と3月にジョゼッペ・グアルディオラ監督が左サイドバックの補強に乗り出すと発言したことを認めつつも、実際には動かないと予想している。理由として、メンディが怪我から復帰後にFA杯ブライトン戦、リーグのクリスタル・パレス戦、CL準々決勝トッテナム戦にしっかりと出場していることを挙げた。加えて、控えにデルフやジンチェンコ、ダニーロといった優秀な選手がいることもそう結論づけた要因の1つのようだ。

マンCの同ポジション補強候補には、ベンフィカのDFアレックス・グリマルドをはじめとした複数の有能な若手が浮上していた。しかし、来季現有戦力が全員復帰となれば欧州屈指と言えるほどにもともとの選手層は厚い。メンディも素行に多少の問題こそあるものの、ピッチ内での約束事は守るタイプの選手だ。これ以上人数を増やしたところで無駄な投資となる可能性が高い。
それより補強を優先すべきはアンカーだろう。最近は主にイルカイ・ギュンドアンがこのポジションを務めているが、フェルナンジーニョが33歳と高齢。もしもの場合、1人だけではイングランドの過密日程を消化するのは不可能に近い。人員の補充は急務と言える。

今季のプレミアも残り2試合。いまだトップ4の順位が確定しない混戦となっているが、そろそろ来季の陣容にも目を向けなければならない。はたして、マンCは万全の状態で来季開幕を迎えることができるのか。

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